12月開幕の2つのメリット
NBAの2019-20シーズンは依然として中断されたままだが、コミッショナーのアダム・シルバーが2020-21シーズンの開幕時期について大胆な変更も含めて検討中だとESPNが伝えた。
リーグ関係者によると、12月に開幕し、7月末から8月に閉幕という2020-21シーズンのスケジュール案は支持を得られているという。コミッショナーは来シーズンの開幕遅延の可能性に向け専門チームを設置し、今シーズンが完了するか否かにかかわらずリーグの長期的な課題に取り組むようだ。
来シーズンの開幕を12月に変更するメリットは2つあり、一つは2019-20シーズンを終了する期間をより長く確保できること。もう一つは開幕を遅らせることで新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまでの時間を稼げることだ。ワクチンが利用できるようになれば、スタジアムへ足を運ぶファンの数は増えるはず。
一部の関係者は、新型コロナウイルスのパンデミックの前からリーグの12月開幕の長期的なメリットを主張していた。最も声高に訴えていたのがホークスのCEOスティーブ・クーニンだ。クーニンは開幕を12月ずらせば、NFLやMLBのプレーオフとの競合がなくなり視聴率が増加すると唱える。
NBAのシニアバイスプレジデントを務めるエバン・ワッシュはクーニンの主張を認めた上で、開幕時期の変更はリーグのステークホルダーを説得できるかにかかっていると話した。一般的に視聴者数が減る8月に最も価値のあるコンテンツを提供することで、視聴率を上げるということをまずステークホルダーに理解してもらうことが重要だ。いずれにせよリーグは
少ない選択肢の中から一番現実的なプランを選ぶことになりそうだ。