ジョエル・エンビードの代表入りを熱望するフランス、2月にGMが渡米し本人と会談

2018/01/16
NBA&海外
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写真=Getty Images

エンビード「フランス代表でプレーする可能性はある」

もし、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードを代表チームに加えられる可能性があるとしたら、どの国だろうとその機会を生かすため、最大限の努力をするに違いない。

エンビードを巡って行動を起こしたのはフランス代表だ。というのも、先日ロンドンで開催されたセルティックスとのNBAロンドンゲームに出場したエンビードは、試合後、フランスの『RMC Sport』から今後フランス代表でプレーする可能性について聞かれた際、「自分にとってチャンスだと思う。フランス代表とカメルーン代表、どちらもプレーする可能性がある」と答えたのだ。

カメルーン出身のエンビードに、フランス代表としてプレーする気があるか、という質問自体にクエスチョンマークが付いてしまうのだが、この話のきっかけは、エンビードのフランス代表入りを切望したNBA選手とのやり取りにあった。

母国カメルーンの公用語の一つであるフランス語が堪能なエンビードは、2014年の夏に開催されたバスケットボール・ワールドカップ期間中、Twitter上でフランス代表を応援。これに反応したのがフランス代表フォワードで、現在ホーネッツに所属するニコラ・バトゥームだった。バトゥームから「フランス代表に加わってくれよ」とリクルートされたエンビードは、シンプルに一言「俺、フランス人じゃないから」と、フランス語で返信。これでこの話は終わったかに思われた。

それでも、フランスからやって来た記者は、このエピソードを知っていて代表入りについて質問したのだろう。そこでエンビードから思わぬ好感触を得て、フランス代表のパトリック・ビーズリーGMはすぐさま動いた。善は急げとばかりに来月渡米し、エンビード本人の意思を確認するというのだ。

フランスのテレビ番組に出演したビーズリーはこう語っている。「正しい手続きを踏み、彼が望めば、代表でプレーすることは可能だ。あれだけの才能を前に、できないなんて言わない。もし彼がフランス代表の一員になれるのなら、プレーの面では何の問題もないだろう」

実際にエンビードがフランス代表でプレーするには、国籍を取得しなければならない。越えなければならない障壁も多いだろうが、もし実現すれば、2013年の欧州選手権で優勝し、強豪として知られるフランス代表の力は確実に上がる。

23歳のエンビードは、2017年のアフリカ選手権を前にカメルーン代表から参加要請を受けたが、これを辞退。また、これまでに母国代表として公式戦に出場したことはない。2019年にはワールドカップが、そして2020年には東京オリンピックが開催される。エンビードを代表に加えることができれば、フランスはどちらの大会でも優勝候補に挙げられる。フランス代表は、エンビードを代表に加えるため、あらゆる努力を惜しまないはずだ。