「今年8月の代表活動までと思ってplayしてきました」
デンソーアイリスは先日、伊集南の現役引退を発表した。
伊集は沖縄県出身で筑波大を卒業後、デンソーへ入団し7年間プレーした。今シーズンはレギュラーシーズン16試合のすべてに出場し、平均4.4得点、1.7リバウンド、1.4アシストを記録していた。
伊集はWリーグと並行して、東京オリンピックの新種目となった3人制バスケットボール『3×3』の日本代表としても活躍。168cmと高さこそないが、外国人選手を相手にスピードのミスマッチをついたドライブや2ポイントシュートを生かし、チームの勝利に貢献した。昨年行われたアジアカップでは、大会得点王まであと2点に迫る32得点を記録し大会ベスト3に選出され、日本の銅メダル獲得の立役者となった。
3×3女子日本代表は東京オリンピックのバスケットボール競技で唯一、開催国枠を取得できずに地力での出場権獲得を目指し、毎月強化合宿を行っていた。
伊集はクラブを通してコメントを発表している。「今シーズンを持ちまして、Wリーグならびに日本代表活動、全ての活動において現役を退くことを報告させて頂きます。この決断にあたり、ご尽力頂きました関係者の皆さま、デンソー社員の皆さま、サプライヤーの皆さま、ファンの皆さま、本当にありがとうございました。そして7年間、デンソーアイリスの一員としてプレーさせてくれたチームに感謝申し上げます。簡単な決断ではありませんでしたが、次の人生に行きたいと考え、早い段階からチームへ報告させて頂いておりました」
「私は、田舎の中学校でバスケットボールを始め、高校も全国など経験をしていない選手でした。今思えば、順風満帆なバスケット人生ではなく、色んな方のお陰でここまで来ることができました。『見てる人は見てる』バスケットボールを始めた時に父が何気なくかけた言葉、家族への感謝は計り知れません。今日に至るまで、身体を酷使し全力でプレーしてきた自分を誇らしく思えるほど、素晴らしい経験をさせて頂きました。何不自由なく、第一線で大好きなバスケットボールを活動出来たこと、素晴らしいチームや選手達と対戦出来たこと、大変有り難く感じております」
「今シーズンは感染症の影響により、Wリーグ以外のスポーツ界においてもダメージは大きく、終わり方も非常に残念で、多くの方々に寂しい思いをさせてしまいますが、私自身の決断に悔いはありません。今後、もう一度、スポーツが社会の活力となり、Wリーグが世間へ明るい話題を届け、社会貢献が出来るよう、別の立場から協力させて頂こうと思っております。皆さま、まずは健康第一に、終息に向けて行動して行きましょう。またお会い出来る日を楽しみにしております。そして、今後ともデンソーアイリスへの変わらぬご声援を宜しくお願い致します」
そして、このタイミングでの引退について問うと、こう答えた。「今シーズンでの引退は、次の人生に進みたいと思ったからです。早い段階からチームへ報告し、そこから今年8月の代表活動までと思ってplayしてきました。感染症の影響により、Wリーグや色んな事が延期になり、この先をしっかりと考えた結果、ここで退くことにしました」
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— FIBA3x3 (@FIBA3x3) May 26, 2019