「みんなが安全で健康であることを願うよ」
ニックスのルーキー、RJ・バレットが『NEWYORK POST』にシーズン中断の日々の過ごし方を語っている。
ニックスではチームオーナーのジェームズ・ドーランが新型コロナウイルスに感染して闘病生活を送っている。ニューヨークはアメリカでも最も深刻なダメージを受けており、バレットにとっても他人事ではない。医療崩壊に瀕している医療施設を支えるため、彼もチームに協力して必要な物資を調達する基金に資金を提供している。またマディソン・スクエアガーデンの救済基金や故郷のオンタリオ州のフードバンクへも寄付を行った。
どれだけ私財を投じても、今の状況を解決するには足りないことを理解しつつも、「人々に必要なものが行き渡ってほしい、それだけの思いなんだ。みんなの生活が少しでも楽になれば」とバレットは語る。
彼自身はたまにランニングをする以外は外出も控えている。「子供みたいにビデオゲームをして、あとは古いNBAプレーオフや女子の大学バスケの試合を見ている。マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー、『ラスト・ダンス』の放送が楽しみだ。でも、本当にやりたいのはバスケの試合だ」
シーズンがいつ再開するのか、本当に再開できるのかどうかも今は分からない。久々に外出した時にファンに声を掛けられたことで、「自分がNBAプレーヤーだと久々に思い出した」とバレットは言う。それでも彼だけでなく、誰もが試合の日々が戻って来た時のための準備をしている。「ニックスのチームメートとはよく連絡を取り合っている。みんなバスケットボールが恋しいんだ」
誰にとっても歓迎すべき状況ではないが、「人生は短く、感謝の気持ちを与えてくれた」とバレットは言う。「家族といる時間の一つひとつがかけがえのないものだと分かった。みんなが安全で健康であることを願うよ」