スペンサー・ディンウィディー

再建の目玉はアンソニー・デイビスの獲得

マイケル・ジョーダンが支えた黄金期以降、ブルズは結果を残せていない。その後デリック・ローズという救世主が現れたが、彼はケガに泣かされブルズを優勝に導くことができなかった。

今シーズンも低迷が続くブルズは、このシーズン中断期間に次期GM候補を選定していると報じられた。この報道を知ったネッツのスペンサー・ディンウィディーがソーシャルメディアで反応し、『選手兼GM』というポジションを逆オファーした。

ディンウィディーは2016年にピストンズからブルズにトレードされたが、プレシーズンゲーム、そしてGリーグのウィンディシティ・ブルズの試合に出場しただけで、ブルズの選手としてNBA公式戦には出場していない。

「ブルズがGMを探しているなら、選手兼GMだったら戻っても良いかも」とTwitterに投稿したディンウィディーは、選手兼GMが実現した暁に行う大胆な再建案を連続投稿した。

まず、ディンウィディーGM誕生の前にブルズは、ディンウィディー自身をネッツから獲得しないといけない。そこでディンウィディーは自分とトーマス・サトランスキーのトレードを提案した。

晴れてディンウィディーGM誕生後、彼が狙うのは2020年のオフにフリーエージェントになるアンソニー・デイビスの獲得だ。ディンウィディーGMは、デイビスをブルズに連れて来てくれるのなら、彼が契約を結ぶエージェンシーと契約しても構わないという。

もしデイビスを獲得できれば、ディンウィディー、ザック・ラビーンのバックコートが完成する。そしてラウリ・マルッカネンとデイビスをフロントコートに起用するプランが実現できる。ディンウィディーGMがお気に入りのコビー・ホワイトは、シックスマンとして起用する予定だそうだ。

そして、昨年9月にブルズを退団したアントニオ・ブレイクニーを呼び戻し、シャキール・ハリソン、チャンドラー・ハッチンソン、ダニエル・ギャフォードをローテーションに加え、ジャレッド・ダドリーのようにロッカールームでのケミストリー構築に役立つベテラン2人を加えるという。

さらにディンウィディーGMは、ローテーション強化のためにモーリス・ハークレス、ロバート・コビントンら、ウィングディフェンダーとして能力の高い選手に狙いを定めると続けた。デイビスが中心のチームは、主力の平均年齢を26歳くらいにしたいようで、この仮想再建プランは5年計画だとディンウィディーGMは主張する。

ドラフト指名に関しても言及したディンウィディーだが、一連の投稿後、「選手からの転身は考えていない」と明言し、もちろんこれらの話はすべて冗談だ。ただ、現役選手が考えるチーム編成案は実に興味深い。