バム・アデバヨ

「みんな退屈しているから、僕のツイートが胸に刺さる人も多い」

ヒートのバム・アデバヨはNBAのInstagramページで約30分間のインタビューを行った。インタビューでは、オールスターにも初めて出場し、ブレイクを果たした今シーズンの感想や、チームメートのジミー・バトラーとの兄弟のような関係まで多岐にわたる質問に答えた。

中でも印象的だったのは彼のシーズン中断中の過ごし方だ。アデバヨは、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断してからTwitterに自分の気分を表すようなGIFや動画を毎日投稿している。

「毎日その日の気分をツイートしてるんだ。まあ、自分の気分というより、隔離を続けている人の多くが共感できるようなものだね。みんな退屈しているから僕のツイートが胸に刺さる人も多いんだ。暇つぶしの一つだね」

アデバヨは同じマンションに住む母親と毎日のように顔を合わせているが、母親でさえ彼と会うことにうんざりしているという。

「僕らは退屈している。母は僕と会うことに飽きているみたいだね。毎日母の家へ行き、座って話をしているけど、彼女は『もうあんたの顔は見飽きた』みたいな顔をしているよ」

アデバヨはシーズンが中断となってからバスケットボールには一切触れておらず、代わりにおもちゃの軽いボールを使ってミニチュアのゴールにダンクを叩き込んでいるという。NBA選手の練習としては不十分なため、少しでも身体を動かそうとエアロバイクを購入し自宅のベランダでエクササイズをしている。エアロバイクでは足りない分の運動は母親の飼っている犬『ゼウス』と遊んで補っているという。

「ゼウスとは楽しい時間を過ごしているよ。一緒に走り回って身体がなまらないようにしているんだ」

ソーシャルメディアや家族、ワークアウトをして日々過ごすアデバヨだが、考えることに一番時間を費やしている。

「自分が一生懸命頑張ってきたものが、こんなにあっけなく奪われてしまうことに気付かされた。今は家の中で床に座って、いろいろ考えているだけだ。バスケットボールをしたくてもできないからね」