マイケル・ジョーダン

「3年近くかけて徹底的にリサーチしました」

『ESPN』がマイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『The Last Dance』を4月19日に公開すると発表した。新型コロナウイルスのパンデミックの影響でスポーツイベントが中止を余儀なくされる中、スポーツの番組を増やしてほしいというファンの声に応え、当初予定していた6月から前倒しでの公開となった。

番組を制作した『ESPN』は公開日時の発表に際し次のようにコメントした。「このプロジェクトは史上最高の選手、そして最も成功した王朝を祝福する目的で進められました。番組が普段スポーツが我々の生活の中で果たしている役割を果たし、皆さんの心を一つにするようなエンターテイメント体験になること、そしてスポーツファンだけでなく全ての人の心を掴むようなストーリーになっていることを願っています」

『The Last Dance』はブルズが8年間で6度目の優勝を飾った1997-98シーズンを追跡したドキュメンタリー。制作スタッフはシーズン開始から終了までチームに密着しながら撮影することを許可された。100人を超えるチーム関係者から話を聞き、あらゆる角度から当時のマイケル・ジョーダンとブルズを描き出した。作品にはこれまで未公開だった映像も含まれているという。

ジョーダンはブルズで2度の3連覇を含むNBAチャンピオンに6度輝き、15シーズンプレーしてオールスターに選ばれなかったのは、MLBに挑戦してシーズン途中に復帰した1度だけだ。得点王10回、レギュラーシーズンMVP5回、ファイナルMVPを6回獲得、オールディフェンシブチームにも9度選出された。1992年のバルセロナオリンピックでは、マジック・ジョンソンやラリー・バードと『ドリームチーム』を結成し金メダルを獲得。2003年に現役を引退し、現在はホーネッツのオーナーを務めている。

ドキュメンタリーの監督はジョーダンのいた90年代のブルズをスーパースター軍団としてだけではなく世界的な現象として捉えたかったとコメントした。

「時代を代表する王朝のストーリーを描くため、スターを人間として描くために3年近くかけて徹底的にリサーチしました。我々がこのドキュメンタリーの制作を楽しんだように、視聴者のみなさんも楽しんで観てくれることを願っています」

『The Last Dance』はアメリカ以外でもNetflixで視聴が可能になる。ドキュメンタリー公開のニュースを聞いたレイカーズのレブロン・ジェームズは、「4月19日が早く来てほしい。待ちきれないよ!」とTwitterに投稿した。