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元ドラフト2位が本領発揮、後半だけで28得点

12月21日にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれた試合で、ニックスは東カンファレンス首位のセルティックスを102-93で破る金星を挙げた。この試合でマイケル・ビーズリーは、シーズンハイとなる32得点に加えて12リバウンドの活躍で勝利に貢献。試合後に「いつから自分の得点力を感じるようになった?」と質問されると、「1989年1月9日から」と答えた。これは彼の誕生日。つまり「生まれながらのスコアラーだ」と言いたいのだ。

このコメントだけを聞くと、素行に問題を抱えていた過去のビーズリーのままではないか、という印象を受けるかもしれない。だが、来月29歳になるビーズリーは変わった。「俺はチームのためにやっている。どういう形であれ、チームに必要なことをする。それが得点だろうと、リバウンドだろうと、ディフェンスだろうと、俺は自分のベストを尽くすよ」と語る。

つまらないプレーをすれば、ホームであっても容赦なくブーイングを飛ばされる中、ニックスファンは、第4クォーターだけで18得点を決めたビーズリーを「MVP!」チャントで称えた。試合後、声援について聞かれたビーズリーは「うれしいけれど、あれは本来KP(クリスタプス・ポルジンギス)のためのもの」と謙遜し、かつてのトラブルメーカーとは別の顔を見せた。

そのポルジンギスは3試合ぶりに出場したが、リズムをつかめずフィールドゴール11本すべてをミス。「ビーズリーに助けられた」と話している。エースの不調は気になるところだが、それでも強豪相手に勝ったことは、チーム力の底上げを示す良いサインだ。ビーズリーの他、エネス・カンターが14得点10リバウンド、コートニー・リーとジャレット・ジャックがそれぞれ12得点を記録した。