写真=Getty Images

NBAまでの登竜門的な新興リーグに発展するか

レイカーズでプレーするロンゾ・ボールの父であり、『Big Baller Brand』のCEOを務めるラバー・ボールが、全米トップレベルの高校卒業者を対象とする新興プロリーグ、『Junior Basketball Association』(JBA)を設立するプランを発表した。

『ESPN』によれば、同リーグには高校を卒業後、進学を希望しない全米トップクラスの選手が所属可能で、ニューヨーク、ロサンゼルス、アトランタ、ダラスにあるNBA会場で試合を行なう構想だとか。チーム数は10で、各チームは10選手で構成され、報酬額は、月に最低3000ドル(約34万円)。最も高額になれば月収は1万ドル(約110万円)になるという。

NBAを目指す選手は、高校卒業後に大学に進学し、NCAAトーナメントなどで実績を残してドラフトで指名される、もしくはフリーエージェントとなってチームと契約する。あるいは海外リーグを経てNBAチームとの契約を狙う方法が一般的だ。ロンゾも大学進学後にプロ転向という道を通ったが、ボール家の次男リアンジェロと三男ラメロは、リトアニアのプロチームと契約するという道を選択。リトアニアのチームとの契約は今シーズン終了までのため、来年秋にJBAが発足すれば、2人はその看板選手として参戦する可能性が高い。

設立時期は未定となっているが、アメリカの大学、海外リーグに次ぐ第3の登竜門的なリーグが誕生すれば、将来有望なトップクラスの高校生たちの進路に影響を与えることは間違いない。

この発表後、ロンゾは『LA Times』の取材に応じ、もしUCLA進学前にこの構想が実現していたら参戦していたかと聞かれると、「個人的には、きっとそうしていたと思う」とコメント。また、「もし自分がNBAのドラフトで指名されると確信している選手なら、アメリカのトップ選手と対戦して力をつけて、人生を前に進めるべきだ」とも語った。

昨年まではロンゾの周辺で歯に衣着せぬ発言を連発していただけの父親だったが、意外な一手を打ってきた。ラバーと『BBB』はアメリカのバスケットボール界に大きな一石を投じようとしている。