クレイ・トンプソン

「最初はバスケットができないことに心底落ち込んでいた」

ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーが、左膝前十字靭帯を断裂し現在もリハビリを続けているクレイ・トンプソンの様子を『The Athletic』の取材で語った。

トンプソンは昨シーズンのNBAファイナル第6戦で左膝前十字靭帯を断裂。復帰時期は今シーズンのプレーオフと想定されていたが、結局は全休となった。現在30歳のトンプソンのリハビリは心身ともに長い道のりで「クレイにとって今シーズンは本当に厳しいシーズンだった」とカーは言う。

「クレイはバスケットをすることが大好きなんだ。だから最初はバスケットができないことに心底落ち込んでいたよ。彼はリハビリ中、同じようにリハビリをしていたステフ(ステフィン・カリー)ほどアリーナや練習場にも来なかったしね。ただ、それは仕方がないことで、それで良かったと思う。練習場に来てもバスケットはできないし、みんなのプレーを眺めることしかできなかったから。何もできない状況は、彼にとってすごくストレスが溜まることだったんだ」

新型コロナウイルスの影響により、NBAはリーグ戦を中断。そして各クラブの練習場も閉鎖され、選手たちはそれぞれの自宅で待機している状況が続いている。トンプソンも同じようにリハビリをしていた施設が閉鎖されてしまったが、カーによると順調にリハビリを続けているという。そしてリーグが中断する少し前には、バスケットも徐々にできるようになり、トンプソンにも笑顔が戻ってきたとカーは語った。

「クレイはリーグ戦中断前の最後の数週間で、みんなと一緒に軽めのドリルをしたり、シューティングができるようになった。練習に参加している彼は本当にうれしそうだったよ。リーグは中断しているけど、今も順調にリハビリをしている。来シーズンが10月に始まると仮定しても、クレイとステフは素晴らしいプレーを見せてくれるだろうし、いつ始まってもいいように準備するよ」

今シーズンの再開時期や来シーズンの開幕時期も不透明な状況だが、トンプソンは来たるべきシーズンに向けて準備を進めている。『スプラッシュブラザーズ』が抜けたウォリアーズは、今シーズン15勝50敗でリーグ再開に沈んでいる。しかし、彼らが復帰する2020-21シーズンは、ウォリアーズにとっても復活のシーズンとなるはずだ。