『コロナ休暇』は『新たな春休み』、NBAトップ選手に与える好影響とは?

『コロナ休暇』は『新たな春休み』、NBAトップ選手に与える好影響とは?

2020/03/22

ジェイソン・テイタム

ポジティブに考えることで生まれるプラス効果

新型コロナウイルスの世界的流行により、NBAの2019-20レギュラーシーズン再開の見通しは立っていない。複数のチームにコロナウイルスに感染した選手も出ているが、大半は自宅に待機しながら、可能な範囲でトレーニングを続けている。

NBAトップ選手をクライアントに持つコーチのドリュー・ハンレンは、突然の『休暇』がトップ選手に良い影響を与えると見ている。

本来であれば、この時期はプレーオフ進出をかけたドッグレースが展開される時期で、プレーの強度も高まり始める段階。昨年10月からプレーしている選手たちは、大小の差こそあっても、皆ケガを抱えている。リーグがシーズンをいつから再開させるかは分からないものの、現段階ではシーズン終了という判断を下す可能性は低い。それならば、選手たちはシーズン再開に向けてコンディション調整に時間を充てられる、というわけだ。

ハンレンは、クライアントの中でも、セルティックスのジェイソン・テイタムがピークコンディションでシーズン再開を迎えられると、『Boston Herald』に語った。

「今は家族との時間を過ごしていて、彼の状態も良い。もともと、1試合か2試合は休む必要があった。今はそれ以上休めているので、次に彼がコートに立つ時は、フレッシュな状態になっているし、準備万端で試合に臨める」

今シーズンのテイタムは、64試合中59試合に出場し、平均23.6得点、7.1リバウンド、2.9アシスト、0.9ブロック、1.4スティールと、キャリアハイを更新中。出場時間も2,043分とチームトップで、先発を引っ張る存在だ。

ハンレンは「今シーズンのジェイソンは、出場時間が長い。攻守両面で激しいプレーをしてきたので、休みが必要だった。私の他のクライアントと同じで、彼もこの期間を生かして、レベルアップするプランを始められる日を待っている。ただ、中断時期が予想されているよりも長くなってしまう可能性もあるので、あまり早くに始動して、燃え尽きてしまうのも困る」と話す。

自宅に待機する以外にやれることがなく、ストレスを溜め込んでいる選手もいるだろう。だがハンレンは、「今の状態は、NBA選手にとっての新たな春休み」と言う。

「オールスターブレークを終えたばかりだけれど、トップ選手はオールスター期間中も予定がぎっしり詰まっている。多くの選手にとって、この期間を過ごすことで、これまでと違った視点を得られると思う。引退後の人生がどういうものかも多少は理解できるだろうしね」

球団の練習施設も締め切られているため、バスケットボールコートを使った練習はできない。それでも、中断期間をポジティブにとらえ、シーズン再開後すぐにギアをトップ状態に持っていけるかどうかを含め、選手たちのメンタリティが試される時期とも言える。

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