熱狂的なファンに支えられ
シューズを履いた身長が231cm、ウィングスパン249cm、立ったままリムに手が届くという規格外のルーキー、タッコ・フォール。セルティックスと2ウェイ契約を結び、早々にNBAデビューを果たしたものの、ここまで出場は6試合のみ。依然として主戦場はGリーグのレッドクローズだ。
ベンチ入りすればファンから『We want Tacko!』チャントで出場を求められるフォールだが、サイズはあってもまだまだ技術やプレーの引き出しの数が足りず、スピードもない。それでもGリーグで実戦経験を積む中で、確実に成長している。
3月8日に行われたウィンディ・シティ・ブルズとの試合では、16得点14リバウンド9ブロックとトリプル・ダブル級の活躍を見せた。ゴールに近い位置でポストアップすればファウル以外で止める手立てはなく、フィールドゴール7本中7本を成功させた。またディフェンスではサイズとウイングスパンを生かして9ブロックを記録している。
今シーズンのフォールは27試合に出場し、平均12.8得点、10.9リバウンド、2.8ブロックをマークしている。NBAではサイズだけでは通用せず、様々な能力を伸ばす必要があるものの、セルティックはじっくり彼を育てるつもりでいる。
フォールがセルティックスでインパクトを残せる選手になるまでは時間がかかるかもしれない。しかし、彼にはオンリーワンの武器があり、ボストンには熱狂的なファンが大勢いる。彼自身も、セルティックが準備するプログラムをこなして選手として成長したいという強い意欲を持っている。このままGリーグで結果を残し続けることができれば、TDガーデンに再び『We want Tacko!』のチャントが響く日もそう遠くはないはずだ。
is there anything #2WayPlayer @tackofall99 can't do?
16 PTS | 14 REB | 9 BLK | 7-7 FGM@UCF_MBB ↗️ @maineredclaws ↔️ @celtics pic.twitter.com/2Oq61nv5uQ
— NBA G League (@nbagleague) March 8, 2020