スティーブン・アダムズ

「負けた試合から学ぶことが大事」

サンダーのセンター、スティーブン・アダムズはチーム在籍最長の選手であり、球団で最も愛されている選手だ。

2月28日、敵地でのバックス戦で球団史上ワーストとなる47点差での敗北を喫したが、アダムズは試合後チームのリーダーらしく淡々と取材に応じた。「敗北は避けることはできないけど、考えようとしなくても考えてしまうね。終わった試合のことを忘れて、すぐ立ち直れる選手もいるが、僕はその試合で何が起きたのか正確に知りたいタイプだ。負けた試合から学ぶことが大事だけど、今夜は多分眠れないだろうね」

アダムズの勝利への情熱と向上心はチーム全体に良い影響を及ぼしているとヘッドコーチのビリー・ドノバンは言う。「スティーブンはチームプレーに徹することができる選手だ。彼がこの球団で長年プレーできている事実と真摯に向き合えば、我々が今すべきことが見えてくると思う」

そして、「彼に任せておけば、チームのためにできることをすべてやってくれる」とアダムズに全幅の信頼を寄せる。

サンダーはシーズンオフにラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージを放出したが、クリス・ポールやダニーロ・ガリナーリなどのベテランと、シェイ・ギルジャス アレクサンダーら若手が上手く噛み合い、NBAのサプライズチームとなっている。

ここまで37勝23敗で西カンファレンス6位につけているが、アダムズはこの結果に満足していない。「まずまずのシーズンだと思うけど、良いとまでは言えないね。昨シーズンの僕らと比べれば良いかもしれないが、今年の僕たちが目指すところからすれば及第点だね」

サンダーには勝利のカルチャーが根付いており、それを体現しているのがアダムズだ。また、チームの和を乱すような選手もいない。「ロッカールームに自分の契約のことばかり考えている選手がいれば勝てるチームにはならない。そういう選手は自分勝手な行動に走るからね。このチームに敗者の思考は存在しないし、するべきでもない」

サンダーは3月3日に西カンファレンス2位のクリッパーズと対戦する。アダムズには前回大敗した記憶を払拭するようなパフォーマンスが求められる。