レベルの高い新人王争いに加わる注目の存在に
昨シーズンまで所属した生え抜きエースのゴードン・ヘイワードがセルティックスに移籍し、新大黒柱ルディ・ゴベアも右脛骨の打撲により戦列を離れたジャズは、今シーズン開幕から不安定なプレーを続けている。ヘイワードというオフェンスの軸がいなくなり、チームとしての課題だった平均得点(今シーズンはNBA21位の103.1)もなかなか改善されなかった状況で、一筋の光を見いだした。
その光とは、12月1日のペリカンズ戦でキャリアベストのパフォーマンスを披露した新人ドノバン・ミッチェルだ。ミッチェルは、ペリカンズ戦で6本(12本中)の3ポイントシュートを含むフィールドゴール25本中13本を成功させ、ジャズの新人記録となる41得点をマークし、114-108での勝利に貢献した。
#TakeNote as @UtahJazz rook @spidadmitchell goes off for 41 at home! pic.twitter.com/MK9ljjRFhl
— NBA (@NBA) 2017年12月2日
2017年のドラフトで全体13位でナゲッツに指名され、それからジャズにトレードされた存在ながら、クリッパーズのブレイク・グリフィンが1年目の2010-11シーズンに達成して以来初となる、ルーキーで40得点超えを達成。試合後にはペリカンズのデマーカス・カズンズもミッチェルを称え、「ユタはスター選手を獲得したよ」と、話した。
チームも5連勝と勢いに乗っているだけに、今後はミッチェルへの注目度も上がるだろう。ゴベアは得点とリバウンドでダブル・ダブルを記録できるが、基本的には守備に優れる選手という印象が強い。そのため、今後はミッチェルがジャズのオフェンスにアクセントをつける存在になるかもしれない。
レイカーズのロンゾ・ボール、セルティックスのジェイソン・テイタムに遅れを取ったものの、ミッチェルがジャズの中心として活躍し続けられれば、現時点でセブンティシクサーズのベン・シモンズが独走状態となっている新人王争いが盛り上がることは間違いない。