ラプターズを率いるニック・ナース、コーチ・チャレンジ制度は「正直に言えば好きじゃない」

ラプターズを率いるニック・ナース、コーチ・チャレンジ制度は「正直に言えば好きじゃない」

2020/02/25

ニック・ナース

それでもチャレンジの回数はNBA最多の31回

NBAでは今シーズンからコーチ・チャレンジを試験的に導入している。パーソナルファウルやアウトオブバウンズ、ゴールテンディングで不確かな判定があった場合に、コーチはインスタントリプレイを要求できる。新制度の運用が始まってからチャレンジによって判定が覆ったケースも少なくない。導入は成功を収めつつあるようにも思えるが、ニック・ナースは新制度の長期的効果については懐疑的だ。

「正直に言えばチャレンジは好きじゃない」とラプターズのヘッドコーチは語る。

「役に立つ場面もあるのは確かだし、チャレンジが有効だったケースも何度かあった。終盤に判定が覆ったことで我々が有利になったことがあった。特に第1クォーターで明らかな判定ミスがあった場合にチャレンジに成功し、流れを切らさずに済んだことがあった」

「ただ、優先されるべきなのはコモンセンスだ。ボールがアウトオブバウンズになったとして、そこで選手がラリアットを食らっていたとしても見逃される時がある。私には全く理解できないことだ。判定をしたレフェリーがレビューを担当し、その判定を覆すかどうかの判断をするなんて、全然フェアじゃないね」

それでもニック・ナースは、チャレンジの回数はここまで31回とNBAコーチの中で最も多い。最初の6回のチャレンジは成功せず、7回目に成功した時にはベンチにいた選手が飛び上がって喜んだほどだった。7回目以降はチャレンジ25回中14回に成功している。成功率45.2%はリーグ全体の成功率44%とほぼ変わらない。

個人的にはチャレンジ制度に対して賛成していないが、勝利のために利用できる場合には利用する、というのがナースのスタンスのようだ。成功率がそこまで高くないにもかかわらず頻度が多いというのは、状況によってはリスクを取ってでもチャレンジをする価値があると認めているから。

ここからシーズン終盤、そしてプレーオフと、一つの試合の勝敗の重みは増してくる。今シーズンも上位につけるラプターズにとって、ナースの緻密な戦略と、試合での大胆な決断は大きな武器となる。

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