強敵との真剣勝負「ポジティブに受け止める」
日本代表は今日17時30分から、敵地アデレートでワールドカップ予選の第2戦をオーストラリアと戦う。中2日で長距離の遠征をするスケジュールは厳しいが、アルゼンチン人ヘッドコーチのフリオ・ラマスはそれを言い訳にしようとはせず、逆に「ポジティブに受け止める」と言う。
「今回のワールドカップ予選の2試合、内容も厳しくこの長旅も非常に険しいです。ただこれは私たちだけではなく他のチームも同じ条件です。それでも厳しいことに変わりはない。この2試合は相手も厳しいですし、飛行時間も厳しいですが、この中でやっていくしかない。でもこの厳しい環境でやることは成長につながると思ってますのでやり続けるしかない。これをポジティブに受け止めています」
フリオ・ラマスは就任時点から、チームの成長のためには世界の強豪とできる限り多くの試合をこなすことが重要だと繰り返していた。「1年に10試合、それも半分はアウェーでやりたい」と以前には語っている。その意味では、今回のオーストラリア戦は親善試合ではなく『本番』であり、紛れもない真剣勝負の場だ。これを指揮官はプラスに受け止めている。
「国際レベルの試合をするのは成長のカギとなります。ましてやオーストラリアはFIBAランキングトップ10に入っている強豪です。このチームがアジアに参加するので、我々にとっては厳しい状況になりますが、レベルの高い相手と試合ができるチャンスだと考えています」
もちろん、試合をやるからには勝ちに行く。オーストラリアとの実力差は大きいが、本気で勝ちに行くからこそ得られるものもある。
「リバウンドは一つのカギです。そして相手のカウンターアタックをどう抑えるか。ディフェンス面でもフィジカルを第一としてやっていきます。オフェンスリバウンドのカウンターアタックはすべてフィジカルで勝負してくるチームなので、それに対してどう応えるのか。それによって私たちの勝利の可能性が左右されます」
オーストラリアはアジアレベル最強の相手。ゴール下を制圧される、カウンターからのイージーシュートを連発される、という展開にされては勝機はない。チャイニーズ・タイペイのように大敗することになるだろう。相手に楽な展開に持ち込ませず、しぶとく食らい付き、チャンスを待つ。オーストラリア相手にどこまで食い下がることができるか、そこにチームとしての成長が出てくるはず。今夜勝利があるとしたら、その先のことだ。