自身もデューク大時代につま先のケガでプレーできず
NBAのシーズン開幕から1カ月が経ち、今度は全米の大学No.1を決める2017-18NCAAシーズンも開幕。NBAファンは、2018年のドラフトにエントリーする可能性がある選手のパフォーマンスを楽しみにしていることだろう。
だが、早々とシーズン終了となった有望株もいる。ミズーリ大学の1年生、マイケル・ポーターJr.だ。206cm97kg、ウィングスパン216cmの大器は、ミズーリ大学の復活に欠かせないフレッシュマンとして期待されたのだが、腰の手術により今シーズン全休が決まった。
身体能力が高く、ハンドリングも器用にこなせるオールラウンダーという評価を得ているポーターJr.は、来年のドラフト上位指名候補の一人。大学で1年プレーしてのアーリーエントリーが既定路線と見られていたが、実際にそうなった場合は指名を検討するチームのGMは難しい判断を迫られる。
ケガで大学でのシーズンを欠場しても、上位で指名されるケースは少なくない。最近では、セブンティシクサーズのジョエル・エンビードも、カンザス大学時代にケガで満足にプレーできなかったが、2014年のドラフト全体3位指名を受けた。NBAデビューまでに2年を要したものの、そのポテンシャルの高さは今シーズンの活躍を見れば言うまでもない。
そんな中、セルティックスのエース、カイリー・アービングはポーターJr.を擁護した。その才能を称賛し、ケガが指名順位に与える影響は少ないとの見方を示したのだ。『Boston Globe』にアービングはこう語る。「彼は優れた選手。エンビードのように2年もプレーできなかったのに上位指名された選手もいる。選手の能力がどのくらいかは、プレーする機会を与えてみないと分からない。彼ならチャンスを生かすだろうね。それに、これもスポーツ選手としてキャリアを送る一部。大事なのはケガをしてからどう立ち直るかだ」
アービングも、1年だけ所属したデューク大学時代はつま先のケガに悩まされ、わずか11試合の出場に終わった。それでも、2011年のドラフト全体1位でキャバリアーズから指名され、現在に至っている。まだドラフトまでは時間もある。ポーターJr.が今後についてどういう判断を下すかは分からないが、まずは完治に向けて全力を尽くしてもらいたい。