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グリーン、ゴベア、レナードに宣戦布告

今シーズン開幕から飛ぶ鳥を落とす勢いのセブンティシクサーズのジョエル・エンビード。久々に表れた本格的なビッグマンながら、現代のNBAに不可欠な機動力を兼ね備えている。

ベテランにも物怖じせずに立ち向かうエンビードは、思ったことをストレートに口に出すタイプだし、トラッシュトークも盛んに行う。その彼が自分について「リーグで最高のディフェンダーだと思う」と豪語。2年目の選手が言う台詞ではないようにも聞こえるが、それだけのインパクトを見せているのも確かだ。

今シーズンのシクサーズは、エンビードが出場した時間帯、100ポゼッションでの平均失点を96.6点に抑えている。逆にベンチに下がっている時間帯は平均失点が107.6点に悪化している、というデータが示す通り、エンビードは攻守両面でシクサーズにとって欠かせない選手になっている。

エンビードは「自惚れじゃなくて」と前置きしつつ持論を展開した。

「自惚れではなくて、自分がリーグでベストのディフェンダーだと思う。ブロックは昨シーズンから少し落ちているけれど、その分リバウンドが改善されている。俺はチームの勝利に貢献している。それに、チームメートが俺を助けてもくれている。このままの状態を維持して、リーグ最高のディフェンダーとして最優秀守備選手賞を取りたい」

最優秀守備選手賞を受賞するには、昨シーズンの受賞者ウォリアーズのドレイモンド・グリーン、ジャズのルディ・ゴベアを押しのける必要がある。それに、まだ今シーズンは1試合にも出場していないが、スパーズのカワイ・レナードが復帰すれば、有力候補に挙げられるだろう。

エンビードが唯一証明できていない能力は、耐久性だ。1年目の昨シーズンは、わずか31試合にしか出場できなかった。ケガ明けの今シーズンはすでに15試合に出場しているが、70試合以上に出場して、今のスタッツを維持できるかどうかがポイントになるだろう。

吐いた言葉は飲みこまないエンビードが、守備で先輩たちより大きなインパクトを残せるかどうか、これからが楽しみだ。