女子日本代表のエース、渡嘉敷来夢はオリンピックを見据える「トライするのが大事」

女子日本代表のエース、渡嘉敷来夢はオリンピックを見据える「トライするのが大事」

2020/02/14

渡嘉敷来夢

2020年最初の活動となるベルギーでのオリンピック予選を終え、日本代表が帰国した。3試合を戦って1勝2敗と負け越し、このところアジアで勝ち続けていたチームは久々に悔しい思いを味わったが、選手たちは長旅の疲れを感じさせながらも大会で得た手応えを語る。エースの渡嘉敷来夢も「チームにとっても自分にとってもプラスになった」と大会を総括した。

大﨑佑圭とのコンビ再結成「楽しみでした」

──国内では193cmの高さを始め、同じレベルの相手とマッチアップする機会がなかなかない渡嘉敷選手にとっては、国際大会は自分の力を試す場になると思います。今回はアジアではなく世界が相手で、手応えはいかがでしたか?

個人的には、できるできないよりトライするのが大事だったので、「これができたら良いな」と考えながらプレーすることが多かったです。ゴール下のシュート1本にしても、ただ打つだけではブロックされるので、そこをどう工夫していくか。その工夫が上手くいけば良いな、という感じです。ディフェンスの面では、結局は一人でやるものじゃなくチームディフェンスなんですけど、今回は1対1でいかに守れるかを課題にしていて、そこはしっかり守れた場面が多かったと思います。

──今回は髙田真希選手がアクシデントで出場できない状況で、代表復帰を果たしたばかりの大﨑佑圭選手とインサイドでコンビを組む時間帯が長くなりました。そもそも大﨑選手とまた代表で一緒にプレーする予感はありましたか?

(隣にいた大﨑に)戻って来る予感ってあったかな? なんて答えたらいいんだろ……って、こんな感じです(笑)。会った時は普通でした。こちらから要求するものでもないので「戻って来てほしい」みたいなことは伝えていないです。でもメイさん(大﨑)が代表復帰に向けてトレーニングを始めてからは、また一緒にプレーするのはすごく楽しみでした。

──ファンからすれば、もう見れないと思っていたコンビ復活は歓迎だったと思います。一緒にプレーする渡嘉敷選手からすると、大﨑選手と再びプレーするのはどんな気持ちでしたか?

日頃は髙田選手とばかり合わせていたので、コートに立った時は久しぶりな感じはしました。またJX-ENEOSと代表ではバスケが違って、JX-ENEOSでやるようなハイローもないのでちょっと感覚が違うんですけど、でもバスケの話はしっかりできるので、そういった部分の安心感はすごいです。もう8年か9年一緒にやっているので、少しブランクはあっても関係ないですね。バスケの経験値がすごく高いので、私も助けてもらいました。

渡嘉敷来夢

「若い選手にはもっともっと頑張ってほしい」

──大﨑選手としても渡嘉敷選手とのコンビはプレーしやすかったのでは?

それはあんまり関係ないんじゃないですか。ただ、日本の若いセンターにはメイさんのプレーを見て「もっと頑張れよ」と言いたいです。みんなまだチャンスはあるし、そこで結果を出せば絶対に代表に組み込まれるはずです。メイさんは上手くこうやって合わせてきましたけど、若い選手にはそのメイさんから刺激を受けて、見習ってほしいです。

一人ひとりがオリンピックを他人事に考えないように、意識してほしいと思います。それこそウチのチームの梅沢(カディシャ樹奈)は特に、できることなら代表に入ってもらいたい。今のチームで一緒に組んでいるので、世界も一緒に経験したいです。彼女はまだ若いので、って私もまだまだやるので後釜ってわけじゃないですけど(笑)、そういった部分でもっともっと成長してほしい。メイさん、リツさん(髙田)、私は若い頃からずっと代表で一緒にやっているので、まだまだ若者には負けないぞって気持ちもありますが、若手にはもっともっと頑張ってほしいです。

──先ほど話したように『一人でやるものじゃない』のがバスケットですから、全体としてレベルが上がらないとチームとしての強化になりません。まだ夏まで時間はあるので、その間の成長に期待ですね。

自分も楽しみです。自分自身がどこまで行けるかも楽しみだし、どのメンバーと一緒にバスケをやるのかも楽しみだし、そこでどういうバスケットをやるのかも楽しみ。全部楽しみですね(笑)。

──次の代表招集は、いよいよオリンピック直前になると思います。良い準備をしてそこを迎えたいですね。

正直、世界と戦うことを考えると国内リーグで準備するのは難しいことが多いです。でも、ディフェンスで相手が小さかろうが大きかろうがフットワークを使ってしっかりついていくのは引き続き頑張りたいし、オフェンス面ではもっと積極的に行きたいです。ヘルプポジションから誰か相手が来た時でもしっかりとリングに向かう姿勢を忘れずに行きたい。日本だとヘルプポジションに2人いたらパスを選択するじゃないですか。海外だと大きい選手が来るだけなので、そこからもう一度ドリブルするなりステップ踏んでシュートを打つことが大事になります。

それによってペイント内の得点も増えるし、それが日本にとって絶対にプラスになるとトムさん(トム・ホーバスヘッドコーチ)も言っています。このチームでそれをやるべき選手が自分だと思っているので、そこをやっていきたい。身長がある選手にも互角に張り合えていると思うので、あとは技術面でも張り合えれば大丈夫。今回の3試合では自分で手応えを感じるオフェンスもあったので、そういうのは映像で見てもっと上手くできるように勉強します。

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