ヤニス・アデトクンボ

「しょっちゅう子育てについて3人で話しているよ」

2月10日、バックスのヤニス・アデトクンボに第一子となる男の子が誕生した。アデトクンボは同日行われたキングス戦を欠場したが、エリック・ブレッドソーとクリス・ミドルトンがそれぞれ28得点を挙げて、124-111でキングスに快勝。アデトクンボ、ブレッドソー、ミドルトンの3人はバックスのトップスコアラーだが、プライベートでも父親としての経験も共有している。

ブレッドソーは3児の父親で、今シーズン前のトレーニングキャンプ中に3番目の子供を授かった。ミドルトンは昨シーズンに第一子が誕生して父親になったばかり。バックスはもともと一体感のあるチームだが、アデトクンボと彼のパートナーが赤ちゃんを授かったことで共通の話題が増えたという。

ミドルトンがチーム内の『パパ友』との会話について語る。「しょっちゅう子育てについて3人で話しているよ。ベビーベッドの組み立てが面白いとか、深夜に子供の世話をするのが大変だとか。でも一番は子育ての楽しさについてだね。父親になる喜びは実際に子供が生まれるまでは分からないものさ」と話した。

アデトクンボは子供が生まれる前から、ブレッドソーやミドルトンから『パパになる心得』を学ぶのに熱心だった。不安がる彼に、ブレッドソーはこう助言したという。「事前に勉強して分かるものではない。実際に経験して学んでいくものだ。特に僕らは遠征で家を離れることが多く、子供が病気の時にそばにいてやれないし、子供の笑顔を見ることもできない」

バックスのエース、アデトクンボはMVPを受賞した昨シーズンを上回る平均30.0得点、13.5リバウンド、フィールドゴール成功率54.9%を記録しているが、父親になることでモチベーションがさらに高まったと語る。

「子供とはなるべく多くの時間を過ごしたい。先輩パパにたくさん質問をして学んでいるところだよ。とてもワクワクしているね。バスケットでどんなことがあっても、家に帰って息子に会えばハッピーになれる」

新たな生命を授かったことで、コート上でも幸運が待っているとアデトクンボは期待する。昨年のプレーオフの最中に子供が生まれた後、突然絶好調となったラプターズのフレッド・バンブリートを引き合いに出した。「バンブリートの活躍を見ただろう? パパになったら急にシュートが入るようになった。僕にも同じことが起こるかもしれないね」

アデトクンボが期待しているのは、シュート成功率が上がることではなく、バンブリートのようにチームがNBAチャンピオンに輝くことだ。