齋藤が第2クォーターに19得点の荒稼ぎ
滋賀レイクスターズvs三遠ネオフェニックスの第1戦。
高校生Bリーガーとして注目を集める河村勇輝。その『河村効果』で守山市民体育館は満員御礼の2327人を集めた。だが、この日の主役はピック&ロールからパスを散らしつつ、自らもキャリアハイを更新する30得点を挙げた齋藤拓実だった。
先発に名を連ねた河村はいつも通り積極的にプレーしたが、河村の活躍がチームを乗せることを理解している滋賀は、高校生の特別指定選手ではあっても立ち上がりから河村への警戒を強めていた。
河村はボールをプッシュしシュートまで持ち込むも、ブロックショットを受けるなどすべてがタフショットとなり、第1クォーターで放った4本すべてのシュートが決まらない。チームも約6分間で2点しか奪えずに、河村はベンチへ退いた。
それでも滋賀は3ポイントシュートを許してビハインドを背負っていたが、第2クォーターに齋藤の活躍により逆転に成功する。齋藤はスクリーンを巧みに使い、スピードを生かしたドライブや身体を当ててシュートの間合いを確保した状態でのプルアップなど、緩急自在のプレーで得点を重ねる。激しく当たられても、それを逆手に取ってシュートファウルを誘発した。さらにこのクォーターだけで獲得した8本のフリースローをすべて沈め、19得点の荒稼ぎでリードを奪った。
その後も、齋藤は止まらない。後半も巧みなゲームコントロールから得点とアシストを量産。6分間の出場で6得点4アシストを挙げ、22-13と圧倒した第3クォーターの基盤を作った。
最終クォーターこそフィニッシュが決まらずに苦しんだが、時計を進めつつパスを散らしていく。そんな齋藤に牽引された滋賀が、80-70で三遠を下した。
活躍が期待された河村は最終クォーターに気を吐き、バスケット・カウントとなる3ポイントシュートを決めるなど、会場を沸かせるプレーを見せた。結果的に11得点を記録したが、速攻を出すことができずに試合を終始コントロールされ、勝利に直結する働きはできなかった。
齋藤は30得点7アシストの出色の出来。ポイントガードとして一日の長があることを見せつけた試合となった。
2月8日のB1 9試合の結果
滋賀80-70三遠
島根75-60新潟
北海道97-84三河
宇都宮72-74川崎
千葉59-61名古屋D
A東京94-70横浜
大阪76-72秋田
京都-SR渋谷
琉球-富山
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