アンドレ・イグダーラ

ヒートが次に狙うはダニーロ・ガリナーリか?

去就が注目されたアンドレ・イグダーラの行き先が決まった。2月5日、ヒートはグリズリーズとのトレードに合意し、イグダーラを獲得したと『ESPN』が伝えた。グリズリーズはヒートからジャスティス・ウィンズロウを獲得したと見られている。

またヒートはトレード合意後、イグダーラと2年3000万ドル(約33億円)の延長契約に合意した模様。そして、トレードデッドラインまでに更なる補強を目指してサンダーとも交渉中で、ダニーロ・ガリナーリのトレード成立に向け動いているという。

『ESPN』によれば、ヒートはガリナーリを獲得するため、以前サンダーにトレードした2023年のドラフト1巡目指名権のプロテクト(1位から14位まで)を外す案を提案しているという。

イグダーラの今シーズン年俸1720万ドル(約19億円)に加えて、今シーズンが契約最終年のガリナーリの年俸2260万ドル(約25億円)を捻出するため、ヒートはウィンズロウ、ジェームズ・ジョンソン、ディオン・ウェイターズを明日までに放出する可能性があると、『Miami Herald』が伝えた。

まだトレードは成立していないものの、イグダーラは『ESPN』の取材に応じ、次のようにコメントしている。

「とても興奮している。ジミー・バトラーは情熱とハードワークを注ぐ選手で、リスペクトされている。彼の強い気持ち、選手としての評価はヒートに合っている。若手の力を最大限に引き出しているのも彼だ。若手とのプレーも楽しみにしている。きっと自分なら影響を与えられる。それに僕は、バム(アデバヨ)のファンなんだ。彼のことは数年前から耳にしていて、一緒にプレーできるのが楽しみ。彼を成長させたい。今回のチャンスをもらえて、とてもうれしい」

昨年の夏にウォリアーズからグリズリーズにトレードされたイグダーラだったが、自らの意思でプレーせず、優勝を狙える強豪への移籍を待った。念願がかなったイグダーラは「またコートに戻れてうれしいよ」と笑顔で語った。

「練習だけしていても、なんのためにやっているのか分からなくなる。これまでのハードな練習は、しなくても良かったかもしれない。それでもコートで練習してきた。マイアミに行けてうれしい。天候も良いし、友人のレイ(アレン)とゴルフができる」

先月末に36歳の誕生日を迎えたばかりのイグダーラだが、優勝経験もあり、プレーオフで勝負強さを発揮するベテランは大きな戦力だ。そこにシューターのガリナーリも加わることになるのかどうか、トレードデッドラインまでの交渉の行方に注目したい。