アレン・アイバーソン

1996年のドラフトでNBA入りした『同期』

元シクサーズのアレン・アイバーソンが、現役時代のライバルだったコービー・ブライアントの死を受け、SNSで哀悼の意を表した。「今のこの気持を言葉にすることができない。ショックと深い悲しみで頭が一杯だ。昨日彼の死を知ってから、どうしても悲しさを振り払うことができずにいる」

アイバーソンとコービーは、1996年のドラフトでプロ入りした同期だ。アイバーソンは全体1位指名でシクサーズへ、コービーは13位でホーネッツに指名され、すぐにトレードでレイカーズへ入団することになった。2人は2001年のNBAファイナルで対戦し、レイカーズが優勝している。

「みんな、僕らがコートの上で切磋琢磨したことを覚えているだろう。でも、僕にとってそれは一部に過ぎない。コービーと対戦するたびに彼の器の大きさ、バスケに対する敬意を直接感じ取っていたんだ」

アイバーソンの哀悼メッセージにはコービーの『マンバ・メンタリティ』を表すエピソードも紹介されている。

プロ入りして初めてのロサンゼルス遠征で、アイバーソンはコービーに食事に誘われた。食事を終えて、その後の予定を聞かれたアイバーソンはクラブへ遊びに行くと答えた。「君はどうするんだ」とコービーに質問を返すと「これからジムに行く」と答えたという。コービーは試合の準備に決して手を抜くことはなかった。

アイバーソンは残されたコービーの妻と3人の子供たち、他の犠牲者の家族へ哀悼の意を表した後、メッセージをこう締めくくっている。

「僕らの心は傷ついている。しかし、この悲劇をともに乗り越えないといけない。コービーもきっとそれを望んでいる」