ポール・ピアースとのインタビューで心境を吐露
目を覆いたくなるケガに襲われたセルティックスのゴードン・ヘイワード。キャバリアーズとの開幕戦で左足首があらぬ方向に曲がった瞬間を見た時、ヘイワードは「もう自分のキャリアは終わりかもしれない」と考えたという。
しかし、手術を終えてリハビリを始めてからは気持ちも前向きになった。今ではセルティックスの試合を自宅で観戦するようにもなっている。そして、上半身の軽いウェイトトレーニングを再開させ、ボールに触れることによる気分転換を含め、椅子に座った状態でのシュート練習も始めた。
復帰に向け、これから気の遠くなる日々が待っているが、ヘイワードが心の支えにしているのはコービー・ブライアントからの助言だ。セルティックスレジェンドであるポール・ピアースが聞き手を務めた『ESPN』の取材で、ヘイワードは「コービーがInstagramに僕へのメッセージを投稿してくれて、それから何度かメールでやり取りもした」と語った。
コービーも2013年に左足のアキレス腱を断裂する重傷を負い、復帰までに長期間のリハビリをこなした。
「彼からは、どうやって日々のリハビリに臨むかとか、目先の目標をたくさん設定してクリアーしていくこととかを教えてもらった。今は、そういう考え方で取り組んでいるんだ。昨日よりも良い状態になっているかどうか、という具合にね。こういう形で取り組んでいければ、自分でも気づかないうちに、いつの間にか復帰していると思う」
コービーは、ヘイワードが負傷した直後、次のメッセージをInstagramに投稿している。
「悲しみ。怒り。苛立ち。叫び。泣く。不機嫌にもなる。目が覚めて、悪夢にうなされていたんだと思うだろう。でもそれは、現実に起こった出来事ということに気づくためでしかない。あの日、あの試合、あのプレーが起こる前に戻りたいと願う。だが、現実の世界では何も元には戻らない。君も過去に戻るべきではないんだ。前に進む時だ」
インタビューの最後、ピアースから「今のチームなら優勝できると思う。君はそのチームの中心メンバーだ」と声をかけられたヘイワードは、「僕もその瞬間を楽しみにしているよ」と答え、固い握手を交わした。
2人のレジェンドからエールを送られたヘイワードの完全復活が待ち遠しい。