ルディ・ゴベア

ゴベアがゴール下を支えるジャズは絶好調をキープ

昨年のNBAオールスターゲーム、選出されて当然のパフォーマンスを見せながらリザーブからも落選したルディ・ゴベアが悔しさのあまり会見で涙を流したのは記憶に新しい。その前のシーズンに年間最優秀守備選手賞を受賞しながらオールスターに選ばれなかったことは理不尽にさえ思えた。

そのゴベアは今シーズン、これまで以上のパフォーマンスを続けている。ジャズは現在32勝13敗で西カンファレンス2位につけている。開幕ダッシュに失敗して最初の24試合は13勝11敗と振るわなかったが、そこから5連勝、1敗を挟んで10連勝と快調に勝ち星を伸ばして、カワイ・レナードを擁するクリッパーズやジェームズ・ハーデンのロケッツを勝率で上回っている。チームのオフェンスはドノバン・ミッチェルが、ディフェンスはゴベアが牽引している。

そのゴベアがオールスターに相応しいかどうかは、スタッツが物語る。1試合平均15.7得点を挙げ、14.5リバウンドはリーグ2位、ブロック2.0は6位、フィールドゴール成功率68.3%は堂々のリーグトップの数字だ。

ジャズのヘッドコーチ、クイン・スナイダーは、昨年の落選を受けて「彼の問題ではなくオールスターを選出するシステムに欠陥がある」とゴベアを擁護したが、今回は議論する必要すらないとの姿勢で「選出されて当然だ」と語るのみ。ドノバン・ミッチェルは、同じくゴベアの選出についてコメントを求められると、「試合を見てなかったのかい?」とジョークを飛ばした。「見ての通りの大活躍だ。今夜の試合を見れば彼がオールスターに相応しいかどうかは明らかだよ」

その試合とはホームでのマーベリックス戦。ルカ・ドンチッチをフィールドゴール25本中11本の25得点に抑えて、112-107で快勝した試合だ。ゴベアは8本のシュートをすべて決めて22得点17リバウンド5ブロックと鬼神の働きを見せた。

ボーヤン・ボグダノビッチは、ゴベアはオールスターでは足りないとまで主張する。「MVP級のプレーをしているよ」

ゴベア本人は、選出されれば初となるオールスターについて、「考えないことにしたんだ。どうすればチームが毎試合勝てるか、どうすればもっと上達できるか、自分がコントロールできるものだけ考えるようにしている」とコメントした。