ナイキとの生涯契約は10億ドル(約1135億円)とも
たとえ本人が否定しようと、キャバリアーズはレブロン・ジェームズのチームだ。それはコート、ロッカールームだけの範囲ではなく、レブロンが事実上の『キャブズのヘッドコーチ』であり『キャブズのGM』であるとの冗談が世間に広がっているほどのレベルにある。
昨シーズン後半にレブロンが「ポイントガードが必要」と言い続けた結果、キャブズはデロン・ウィリアムズを獲得。球団が一選手の意見に左右されている、とまでは言わないまでも、強い影響力を与えているのは間違いない。
そんなレブロンは、今年の始めに現役引退後のプランについて「NBAチームのオーナーになりたい」と語った。ナイキと結んだ生涯契約は10億ドル(約1135億円)を上回ると言われ、ビジネス手腕にも長けていることから、相当額の資産を持っているはず。もしレブロンが本当にNBAチームを購入するのなら、その筆頭候補が地元のキャブズなのは間違いない。『The Athletic』とのインタビューで、その件について聞かれたレブロンは「もしそういう話が出て、その時に財政的に可能なら考える」と答えた。
レブロンは、「でも、現オーナーのダン・ギルバートが球団を売却するかな? 今の僕と彼の関係は、選手とオーナーというもの。僕が引退して、そういう機会がもしあるのなら話を聞きたい。今はそんな考えは持っていないけどね」と続けた。
来月33歳になるレブロンは、以前「40歳までプレーしたい」と語ったこともある。大きなケガさえなければ十分に達成可能な目標だろうが、遅かれ早かれ『NBA史上最も偉大な選手の一人』にも、人生の転換期が訪れる。ホーネッツの筆頭オーナーになったマイケル・ジョーダンに続いて、元選手が球団を所有するNBA史上2例目になるのかどうかは分からないが、『レブロン・オーナー』が取り仕切る球団を見てみたい、という意見は多いに違いない。