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球団史上初、開幕からの10試合で300得点に到達

ニックスのクリスタプス・ポルジンギスの勢いが止まらない。11月7日のホーネッツ戦で28得点を記録したポルジンギスは、開幕からの10試合でニックス史上最多となる300得点という大台に到達した。

この記録は、レジェンドであるパトリック・ユーイング、バーナード・キングを超えるもので、ポルジンギスが『新チームの顔』になった証拠だ。そんなポルジンギスだが、去就に関する噂は後を絶たない。

昨シーズン終了後には、前球団社長のフィル・ジャクソンとの衝突によりチームミーティングを欠席したと報じられた。そして今夏には、ヘッドコーチのジェフ・ホーナセックとの関係も悪化していると噂され、一時はトレードも囁かれたほど。

これまでポルジンギス本人が去就について語ったことはなかったが、先日『ESPN』のインタビューで「ファンのみんなも知っているだろうけれど、僕はニューヨークが大好き」と語り、ファンを安心させている。「僕は今後も長くニックスの一員だ。何も心配しなくて大丈夫だよ」

ポルジンギス自身にエースとしての自覚が芽生え、好調を維持できているため、今は舌も滑らか、という見方もできるかもしれない。だが、金銭的な条件を考えれば、ニックス残留がベストな判断と言える。来シーズン終了後にルーキー契約を満了するポルジンギスは、もし2018-19シーズンにオールNBAチームに選出された場合、最大で5年1億7500万ドル(約199億円)ものマックス契約でニックスと再契約できる。

シーズン開幕前までなら、ポルジンギスが他チームへ移籍するという可能性も信憑性があったかもしれない。だが、新人フランク・ニリキナという今後が楽しみな存在も現れ、ニックスはようやく再建プランを実行に移すためのピースを揃えつつある。名門ニックスを再びプレーオフに導き、その先を見据えるならば、ポルジンギスの存在は必要不可欠だ。