写真=Getty Images
ポール・ジョージと同じ練習で「苦しい時も楽しまないとね」
今夏にジャズからセルティックスへと移籍したゴードン・ヘイワードは、キャバリアーズとの開幕戦で左足首の脱臼、脛骨骨折という重傷を負い、今シーズン絶望となった。手術は成功したものの、復帰までには長く苦しいリハビリを経る必要だ。まだ足は動かせないが、椅子に座った状態でボールを扱うトレーニングをスタートさせ、ハーフラインからシュートを決める動画をInstagramに投稿している。
メッセージ欄に「苦しい時も楽しまないとね!(見た目よりも難しいんだ)」と書かれている通り、難易度は相当に高い。手術したばかりで、まだ左足はギプスで固められているが、今のヘイワードに必要なのは気分転換、そして『バスケを楽しむ気持ち』を取り戻すことだ。
椅子に座った状態でのシュート練習は、2014年の夏にアメリカ代表の紅白戦で右足開放骨折という重傷を負ったポール・ジョージが療養中に行なっていたもので、セルティックス指揮官のブラッド・スティーブンズが、当時ペイサーズのヘッドコーチを務めたフランク・ボーゲルから聞いたアイデアとしても知られている。
単なる気晴らしのようにも見えるが、ポール・ジョージの場合は「彼はこの練習で左手でも右手でもシュートを決められる選手になった」とボーゲルが証言している。
また、別の動画ではボールをキャッチし、ワンドリブルを入れてから投げ返す動きを繰り返している。椅子の背後にある松葉杖が、まだまだ先の長いリハビリ生活を送らなければならない現状を示しているが、ベッドに寝たきりよりは、こういった運動をしていたほうが回復はずっと早いはずだ。
リラックスしてトレーニングに励む様子を見れば、ヘイワードのファンも少しは安心できたのではないだろうか。