ノビツキーの返事は「君と同じく、僕も移籍しない」
元レイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントが『ESPN』とのインタビューに応じ、現役当時にマーベリックスのダーク・ノビツキーを引き抜こうと直接電話をかけたことを打ち明けた。
コービーとノビツキーは引退するまで同じチームでプレーし続けた、今のNBAでは稀有な選手だ。コービーは2015-16シーズンに引退するまでレイカーズ一筋20年、ノビツキーもマーベリックスで21年プレーした。ノビツキーの21年間はNBA史上最長の記録だ。
2人のように一つのチームでキャリアを終える選手は、今のNBAにはほとんどいなくなってしまった。フランチャイズプレーヤーでさえ、優勝が狙えるチームか、より多くの報酬を支払ってくれるチームを求め移籍するのが当然と受け止められている。レブロン・ジェームズも故郷のチームであるキャバリアーズを2度離れているし、ヒートを去ることはないと思われていたドウェイン・ウェイドでさえ移籍を経験している。
コービーも「ノビツキーは生涯マーベリックスでプレーするだろう」と思っていたが、彼がフリーエージェントになった時には何もしないわけにもいかなかったという。
「君がダラスを去るつもりがないのは分かっているけど、電話しないわけにはいかなかった。分かるだろ?」
そう語りかけるコービーに対し、ノビツキーはこう返事をしたそうだ。「もちろん分かるよ。君と同じように、僕も他へ移籍することはないんだ」
コービーとノビツキーが同じチームでプレーしていたらどうなっていただろうか。コービーは5回NBAチャンピオンになっているが、ノビツキーがチームメートだったら優勝回数があと1、2回増えていたかもしれない。