ケビン・ラブ

「31歳の大人としての振る舞いができなかった」

1月7日、キャバリアーズはホームでピストンズと対戦。第4クォーターまで試合を優位に進めたものの終盤に猛追を浴び、最後は残り26秒でデリック・ローズのフローターで逆転負けを喫した。ただ、キャブズで注目を集めたのは試合内容よりもその前、ケビン・ラブが取材に応じて『子供じみた言動』を謝罪したことだ。

きっかけは12月31日のラプターズ戦だった。ラブはベンチに戻ってくるなり椅子を何度も叩き、タオルに顔をうずめて大声で叫んだ。そしてヘッドコーチのジョン・ベイレインに、冷静さを取り戻すために交代を求めた。

「31歳の大人としての振る舞いができなかった。13歳の子供のようだった」とラブは自分に非があることを認めた。

この行動に対してチームから1000ドルの罰金を命じられたが、ラブは納得できなかったという。というのも、罰金を言い渡されたのが1月4日のサンダー戦の試合直前だったからだ。

ただ、この時にコービー・オルトマンGMに対し感情を爆発させ、球団に対しての不満をあらわにしたという記事については否定した。「口論はしていない。大声を出したりもしなかった。記事の内容を知ってショックだった」

その影響もあってか、ラブは試合中再び感情のコントロールを失ってしまった。怒りに任せて強烈なパスを出したり、相手選手のドライブに対して背を向けディフェンスを放棄するなど、コート上でフラストレーションをあらわにした。

折しもトレードデッドラインに向けて移籍の動向が注目される時期。低迷が続くキャブズにおいてラブはもともと移籍の噂が絶えないが、そこに新たな火種を投下した形となった。実際、レブロン・ジェームズがレイカーズへと移籍した後、チーム再建の軸に据えたラブが結束を乱すような行動を取れば、チームはいつまでたっても上向かない。それでもラブは頭を冷やし、自分の非を認めた。

「しくじったんだ。全国の人に自分の行動を晒してしまった。子供じみていたし、皆と同じように僕も未熟だった」