バトラー欠場もヒートのホームでの強さは変わらず
1月5日のトレイルブレイザーズvsヒート、元ヒートのハッサン・ホワイトサイドは古巣との初対決で観客からブーイングを浴びた。試合は122-111でヒートが勝利、26勝目を挙げている。ヒートはここまでホームで17勝1敗と圧倒的な強さを誇る。一方のブレイザーズは15勝22敗、ここ7試合で6敗と急ブレーキとなっている。
試合はヒートが序盤から優位に立つ。65-46とリードして前半を折り返し、第3クォーターに入りリードは一時24点まで広がった。デイミアン・リラードを中心としたブレイザーズの反撃を浴びるも、点差が9から詰まることはなかった。
ヒートはこの試合、エースのジミー・バトラーが腰のケガで欠場。それでもゴラン・ドラギッチが29得点、バム・アデバヨが20得点、デリック・ジョーンズJr.が19得点を挙げるなどバトラーの穴を埋めた。アデバヨは「メンバーが全員揃っていなくてもこのチームは勝てる」と豪語し、チームの選手層の厚さをアピールした。
一方、ブレイザーズは古巣との対戦となったホワイトサイドがブーイングを浴びながらも21得点18リバウンドとダブル・ダブルの活躍。ホワイトサイドは去年の7月に4チームが絡むトレードでヒートからブレイザーズへ移籍。ヒート在籍時に自身のプレータイムを巡り指揮官と衝突、それがチームを離れるきっかけとなったと言われる。
ホワイトサイドはファンからのブーイングに対し「少しがっかりしたけど、そういうものだからね」と話し、自分をトレードに出した古巣に対しても「結果が出なかったから若返りを図っただけ」と理解を示した。
ヒートのヘッドコーチ、エリック・スポールストラもホワイトサイドに対してわだかまりがないことを強調した。
「みんながどう思っているかは別として、我々はハッサンを応援している。彼のことは本当によく知っているよ。他の選手と同じように私も彼とは長い時間を過ごしているからね。彼のサクセスストーリーも大好きだ」
ホワイトサイドも古巣に対してネガティブな感情は一切持っていない。むしろ、ヒートで一人前のNBAプレーヤーになれたと感謝している。スポールストラが言うように、ホワイトサイドもヒートもそれぞれの現在地に満足している。あとはマイアミのファンがそれを理解できるかどうかだが、いずれ時間が解決してくれるだろう。