名門、桜花学園に3年ぶりの優勝をもたらした平下愛佳&岡本美優「絶対に悔いを残したくなかった」

名門、桜花学園に3年ぶりの優勝をもたらした平下愛佳&岡本美優「絶対に悔いを残したくなかった」

2019/12/30

桜花学園

「会場の雰囲気にのまれたら負けると思いました」

桜花学園(愛知)はウインターカップ決勝戦で岐阜女子(岐阜)と対戦。72-67で3年ぶりの優勝を果たし、インターハイ、国体、ウインターカップの3冠を達成した。

この試合で10得点5リバウンドを記録した岡本美優は、試合を終えた30分後ぐらいに「3冠したんだと、やっと実感が沸いてきました。第4クォーターの最後のブザーが鳴った時は『やったあ!』というよりは『もう終わったんだ』という感じでした」と笑顔で答えた。

最終クォーター残り2分までは桜花が2桁リードしていたが、ここから岐阜女子の猛攻が始まる。桜花学園はゾーンプレスに圧倒されてターンオーバーを連発。そこから岐阜女子に連続得点を許し、残り25秒で2点差まで詰められた。

岡本が「終盤は会場も結構、岐阜女子頑張れみたいな感じだったので、会場の雰囲気にのまれたら負けると思いました」と言うように、岐阜女子の得点が決まるたびに会場は大歓声に沸いた。それでも会場の雰囲気にのまれずに勝ち切れた要因を「勝つぞという気持ちでやろうとみんなで切り替えて、最後に円陣でもう一度気合いを入れて乗り越えました」と、最後にチームで結束を確認できたことが勝利の要因だったと話す。

岡本美優

「本当に桜花に来て良かった」

桜花学園は常に優勝候補筆頭に推される名門だが、ここ2年間はウインターカップ優勝から遠ざかり、ようやく結果を出せて「ホっとしている部分もありますが」と岡本は語る。

「自分は1年生の時はケガをして辛い時期もあって、それを乗り越えてスタートになりました。去年は3年生が1人で、1年生と2年生が主体のチームで、自分たちの気持ちが弱かったせいで負けました。今年が最後なので、自分と平下(愛佳)で必ずやっていこうという強い気持ちで挑んでいたので、本当に優勝できて良かったです」

高校最後の年に3冠を達成。「すごく良い経験ができた3年間でした。自分はスタメンになれなくてもいいから桜花でバスケをしたいと思って入学しました。そこでこうやってスタートを勝ち取って3冠できたのがうれしくて、本当に桜花に来て良かったと思います」と、笑顔で答えた。

平下愛佳

「みんなに助けられて1年間キャプテンをできた」

キャプテンの平下愛佳もこの試合で19得点6リバウンドを記録して勝利に貢献した。スタッツはもちろんだがチームが苦しい時のここぞの場面でシュートを決めきり、何度もチームを救った。

しかし井上眞一監督は「最初の1、2回戦は3年がブレーキをかけていた」と檄を飛ばしていた。それでも試合を重ねるにつれ3年生の調子も上がり、チームを優勝まで導いた。

平下は短い大会期間中に吹っ切れたきっかけをこう明かす。「自分でも良くなってきたかなと思うのが、3回戦の精華女子(福岡)戦でした。その時に先生が『自分のいつものプレーをしろ』と言ってくれて、そこですごく気持ちが軽くなりました。あと自分たちは最後の試合なので、岡本と一緒に絶対に悔いを残したくないから頑張ろうと思ってやりきりました」

キャプテンの引っ張る力が足りない、と指摘され続けた1年だったが、それでも平下の桜花学園はインターハイでもウインターカップでもライバルの挑戦を退けた。「本当に自分にはリーダーシップが足りなかったので、キャプテンになった最初の頃は、もうバスケを辞めたいなってちょっと思った時もあったんです」と言う。

その平下を支えたのは同期の仲間だ。「周りの3年生が『ルー(平下)しかやる人がいない、みんなでサポートするからルーも頑張って』って声を掛けてくれて、みんなに助けられて1年間キャプテンをできたと思います」と感謝を語った。

決勝進出を決めた直後には「井上先生を胴上げしたい」と話していたが、その目標を達成し「井上先生を胴上げできて本当に最高で、本当にうれしかったです」と、最高の形で高校バスケの集大成を終えた。

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