「今日みたいな戦い方をしていると調子が上がってこない」
ウインターカップ初日。男子1回戦に登場した東山(京都)は東海大学付属相模(神奈川)と対戦し、98-59で初戦を突破した。
東山の大澤徹也監督は「固く入るかなあと思っていろいろと準備はしていたんですけど、案の定、固く入ってしまいました」と、苦笑交じりで試合を振り返った。
第1クォーターは19-10とリードはしていたものの、自分たちのペースで試合を展開できずにいた。しかし、その後は試合が進むにつれて東山らしいバスケットを展開し、主導権を握って勝利した。
大澤監督は「今日みたいな戦い方をしていると調子が上がってこないとすごく感じた」と反省するが、それでも「幸い1日空くので、もう一回スタートができる。そういった意味では課題も残りましたけど、勝ちきってくれた部分は評価できます」と、大事な初戦で勝ち切ることができた選手たちを称えた。
昨年は2回戦で福岡第一に負けたが、「今日経験してある程度この舞台の雰囲気も味わってくれたと思います。ここからは、もう一個ギアを上げてバスケットができると思うので、しっかり勝ちきって1試合1試合大切にやっていきたい」と、目の前の試合に集中していくという。
米須玲音「2年目で自分としては落ち着いて試合ができている」
この大会で注目を集める東山のポイントガード、米須玲音は『匠』なパスさばきを得意とする。この試合でもノールックパスやバックパスを披露し14アシストを記録した。
それでも本人は「ちょっと今日はターンオーバーが多すぎて、相手にもコンビネーションとかを読まれた部分が多かったので、そこを自分としては使い分けながら試合中でゲームコントロールできたらと感じました」と、満足はしていない。
「去年は1年生で緊張もあったりしたけど、今年は2年目で自分としては落ち着いて試合ができていると思います。今回は自分自身が上がらないように心がけているので、上がらず司令塔としてみんなに声をかけていきたい」と、プレーだけでなく精神面でも成長をしている。
米須はこの試合で26得点24リバウンドを挙げたムトンボ・ジャン・ピエールとのアリウープにも是非注目してほしいと語っているが、そのジャンピも「ダンクシュートを見てほしい。米須とのセットプレーもグッドです」と笑顔で語った。
昨年の悔しさを晴らすためにも東山の強みである速攻やセットプレーで会場を沸かしつつ、勝利を目指す姿に注目だ。