ガードナーが43得点20リバウンドと攻守に躍動
シーホース三河がホームにレバンガ北海道を迎えた第2戦。ゾーンディフェンスが機能し、66失点に抑えた三河が今年最後のホームゲームを81-66で勝利した。
第1戦では第1クォーターから互いに20点を超えるハイスコアゲームとなったが、この試合はロースコアな立ち上がりとなる。
三河は第1戦で44得点を取られたマーキース・カミングスのドライブやインサイドでの得点を封じるため、ゾーンディフェンスを起用。これが見事にハマり、北海道にペイントエリアでの得点を与えなかった。
それでも、ディフェンスが機能した三河はシュートタッチに苦しみ、このクォーターで得たフリースローも10本中3本のみの成功となり、3ポイントシュートも8本すべてリングに嫌われた。三河ペースではあったが、わずか3点のリードで第1クォーターを終えた。
その後は互いにアップテンポな展開となり、点の取り合いへ。北海道は三河のゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスに苦戦するが、トランジションで上回り逆転に成功した。
だが、北海道のペースになりかけたところで、途中出場の岡田侑大が悪い流れを断ち切った。前日の試合ではわずか1分46秒の出場にとどまり、無得点に終わったうっ憤を晴らすかのように、積極的に攻め続けた。拮抗した展開が続いたが、第3クォーターの残り5分から試合が動く。
ガードナーだけではなく川村の外角もヒット
40-40で迎えた第3クォーター残り5分。積極的なゲームメークで三河に流れを引き寄せた岡田が10点目となるドライブを決めた後の着地で足を捻り、コートを離れる。
三河にピンチが訪れたかに思われたが、この日43得点と止まらないダバンテ・ガードナーがここでチームを救った。ゴール下で3人に守られてもシュートをねじ込み、さらにはコースト・トゥ・コーストを決めるなど、11得点を集中させる。また川村卓也が3本の3ポイントシュートを沈めて、点差を2桁に乗せた。
最終クォーターに入ってもガードナーの勢いは止まらない。この日初めての3ポイントシュートを成功させると、直後には自らのスティールから、橋本竜馬とケネディ・ミークスをかわすユーロステップも披露。
北海道もカミングスが速攻などで得点へ繋げるが、ハーフコートオフェンスで苦労しイージーシュートが打てなかった。
残り2分、川村が放った3ポイントシュートがバスケット・カウントとなったところで勝負アリ。最終クォーターだけで19得点を記録したガードナーの活躍もあり、ディフェンスが機能した三河が81-66勝利した。
「ディフェンスにフォーカスした結果が66点」
約1カ月ぶりにホームで勝利した三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは、「外国籍選手に好き勝手に昨日はやられたのでそこをしっかり抑えるということをポイントにして、ディフェンスにフォーカスした結果が、66点という点数だと思います」とディフェンスでの勝利を強調した。
対して敗れた北海道の内海知秀ヘッドコーチは、敗れた理由をこう振り返った。「前半はオフェンスが重く同点で後半に入りましたが、3クォーターの出だしで三河さんのチェンジングディフェンスに対してこちらの対応が遅れたことでリズムに乗れませんでした。最後に追い上げにかかったものの、今日は試合を通してトランジションの中で積極的に仕掛けてきたガートナー選手のゴールへのアタックを抑えきれず得点を重ねられてしまいました」
守備が崩壊し、下位に沈んでいる三河。それでも前日の課題を修正し、ディフェンスが機能したことで年内最後のホームゲームを勝利で締めくくった。失点が60点台の試合はこれで4戦4勝。今後もディフェンスの出来が浮沈のカギを握りそうだ。
12月22日のB1 8試合の結果
富山78-57秋田
大阪98-94SR渋谷
滋賀72-67新潟
三河81-66北海道
琉球97-76京都
宇都宮86-61三遠
千葉111-74横浜
名古屋D78-97川崎
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