ケビン・ラブ

再起を果たしたサンズ、プレーオフ進出のキーマンに

チーム再建が思うように進まないキャバリアーズは、ケビン・ラブのトレードで1巡目指名権を得てまた新たな再編に入ることを検討している。『Bleacher Report』は、豊富な経験を持つベテランに興味を持つチームは複数あるが、その中でもサンズが一番フィットするのではないかと報じている。

サンズはここまで11勝14敗と負け越してはいるが、シーズンを通して19勝しかできなかった昨年とは別のチームになっている。現在は西カンファレンスで9位につけており、2010年以来のプレーオフ進出も十分に狙えそうだ。ここにラブが加われば、その可能性はさらに高くなる。

ラブは攻守両面でのオールラウンドな能力に加え、プレーオフ進出を争う状況でのチームのまとめ役、2年目のディアンドレ・エイトンなどチームに多い若手のサポート役も期待できる。

他の移籍先候補としては、ラブの故郷であるオレゴン州のトレイルブレイザーズ、ホーネッツやホークスといったところ。

ただ、ラブの移籍先がスムーズに見つかることはないだろう。ネックとなるのは約2310万ドル(約25億円)の獲得費用だ。しかも、ラブのキャブズとの高額契約(1億2000万ドル(約130億円))は2022-23シーズンまで残っている。ここ何年かシーズンを通してフルにプレーできていない31歳の選手にしては高すぎると敬遠するチームもあるだろう。チームにフィットしなかった場合のリスクは高い。ただ、どんな移籍にもリスクは付き物で、ジャンプアップを狙う中堅チームにラブがもたらすメリットが魅力なのも間違いない。

2月6日のトレード期限までに移籍が決まるのか、その場合はどんなディールが成立するのか、注目していきたい。