ルカ・ドンチッチ

エース不在で強豪との対戦が続く厳しい状況に

マーベリックスのルカ・ドンチッチは12月14日のヒート戦、試合開始からわずか1分40秒でコートを離れることになった。ゴール左側からドライブインを試み、右足で踏み切ってジャンプしようとした際に、相手選手の足を踏んでしまい右足をひねった。チームスタッフに支えられて立ち上がり、片足で飛び跳ねるように会場を去っていった。

エースを失ったマブスは24点差を追いついて延長に持ち込んだが、118-122で敗れた。

ドンチッチのケガは右足首捻挫で、大きなケガではないものの復帰はクリスマス明けになるとチームは発表している。

現在17勝8敗で西カンファレンス3位と好調のマブスにとって、ドンチッチは欠かせない存在だ。ドンチッチは平均29.3得点、9.6リバウンド、8.9アシストとMVP級の活躍を見せている。ここまでの25試合でトリプル・ダブルをすでに8回記録、そのうち2回は40得点以上のトリプル・ダブルで、その穴を埋めるのは不可能だ。

気になるのはエース不在が与えるチームへの影響だ。『The Dallas Morning News』に掲載されたヘッドコーチのリック・カーライルとティム・ハーダウェイJr.のコメントによれば、ドンチッチがいなくても戦える戦力は揃っているし、他の選手に出番が回ってきただけ、と事態に冷静に対処しようと努めている。実際、この試合でも強豪ヒート相手にエースのケガというアクシデントからくる動揺もありながら、チームは互角の戦いぶりを見せた。

マーベリックスのクリスマスまでの対戦スケジュールは16日のバックス戦を皮切りに、セルティックス、シクサーズ、ラプターズと東カンファレンスの強豪との試合が続く。ドンチッチ抜きで厳しい戦いになるのは間違いない。チームの真価が問われる時がやってきた。