ラジョン・ロンド

退場が宣告された後もコートに残り、審判を侮辱

11月22日のサンダーvsレイカーズ、第4クォーターが始まって間もない時間帯に事件は起きた。109-105とリードするレイカーズのポゼッション、レブロン・ジェームズがゆっくりとボールを運ぶ間、ボールのないところでラジョン・ロンドとデニス・シュルーダーが交錯。この際、ロンドが背後にいるシュルーダーの股間を蹴り上げた。

レフェリーの目の前の行為であり、映像での確認を経て、レベル2のフレグラントファウルがコールされて退場に。これだけでも十分に恥ずべき行為だが、ロンドは退場を宣告されてもなかなかコートを出ようとせず、レブロンに促されて出て行く際には審判を口汚く罵った。

ロンドに対しては3万5000ドル(約380万円)の罰金が科されている。

シュルーダーが2本のフリースローを決め、続くサンダーのリスタートではシェイ・ギルジャス アレクサンダーがドライブから得点を挙げて、レイカーズは第3クォーター途中で2桁のリードがあったにもかかわらず同点に追い付かれた。ここから大接戦となったものの、レイカーズが何とか競り勝って連勝を6に伸ばしている。

試合後のロンドは多くを語らなかったが、審判が彼の顔を指さしたことを不快だったと語り、退場が宣告された後の振る舞いを後悔しているかと問われると「絶対にない」とコメントした。

ロンドはNBAでも屈指のバスケットIQ、若い選手を引っ張るリーダーシップを持つ選手でありながら、闘争心を自分の内側だけに留めておけない気質の持ち主でもある。かつては自身の性格について「息子だろうが兄弟だろうがレブロンだろうが、誰が相手でもどんなことだろうと勝たないと気が済まない」と語っていた。

ただ、今回の行為はそれとは話が別。彼を欠いてもチームは勝ってNBA全体での勝率トップをキープしたし、罰金も彼にとってはそれほど手痛い金額ではないかもしれない。だが、これが彼にとって、チームにとって、リーグにとって何らかのプラスを生み出すわけではないのだから。