千葉は勝利したが課題が多く残る試合に
千葉ジェッツがレバンガ北海道をホームに迎えた第1戦。残り1分まで拮抗した戦いが続くも、最後にリバウンドが決め手となり千葉が86-82で勝利した。
第1クォーターでは田口成浩やジョシュ・ダンカンがリズムよく3ポイントシュートを決める。さらに、小野龍猛も川邉亮平とのミスマッチを突いてインサイドを攻めるなど21-13と千葉がリードする。それでも第2クォーターに入ると北海道のゾーンディフェンスを攻めあぐねて失速。ディフェンスから流れをつかんだ北海道は、リバウンドからの速攻に加えてマーク・トラソリーニがインサイドでもアウトサイドでもシュートを決め、35-35と同点で前半を折り返した。
後半も北海道のペースで試合は進む。松島良豪と多嶋朝飛のツーガードが速い展開を作り出し、川邉亮平がこのクォーターだけで13得点と活躍。ゾーンディフェンスでインサイドにボールを入れさせず、ターンオーバーから得点を重ねることで8点リードで最終クォーターを迎えた。
ここで悪い流れを断ち切ったのは、インサイドへのパスが通らないと見て個の力で打開を図った富樫勇樹だ。自らドライブで切り込むことで流れを変えると、リバウンドからの速攻で得点に繋げる。ディフェンスの意識を自分に集めた後はフリーになった西村文男や小野の3ポイントシュートで点差を詰めた。
「82点も取られているのは、本当に問題」
残り時間2分を切ったところで、西村のシュートのオフェンスリバウンドをダンカンが取り、そのままバスケット・カウントに。このフリースローを2本とも決めて81-80と千葉が逆転する。ここからシーソーゲームに突入するが、残り37秒で富樫が3ポイントシュートを決めて84-82と千葉が抜け出す。
北海道はタイムアウトを使って最後の攻撃をセットするが、松島とトラソリーニがパス交換を繰り返しても千葉ディフェンスはズレを作らず、トラソリーニにタフショットを打たせる。このリバウンドをマイケル・パーカーがもぎ取り、勝利をつかみ取った。
接戦を演じながらもあと一歩及ばなかった北海道の内海知秀ヘッドコーチは、「ゲーム運びは上手くできていた。リバウンドも全員で頑張って、ファストブレイクに繋げられたところは良かった」と、第3クォーターまで自分たちのペースで進められた試合の収穫を語る。
一方、千葉は連勝を4に伸ばしたが、大野篤史ヘッドコーチは、「準備してきたことが全然できなかったゲームだった」と憮然とした表情。「ディフェンスのコミュニケーションや、自分たちがやろうとしたディフェンスのシステムなど、そういう部分の共通理解があまりなくて、ミスコミュニケーションが本当に多い試合だった」
「82点も取られているのは本当に問題。パーソナルのところでスポットアップシュートが上手な選手に何本も打たせたり、ドライブが好きな選手に何本もさせてしまったり、そういう部分でのコミュニケーションも取れていなかった」と試合を振り返った。
11月16日のB1 9試合の結果
三河106-99富山
千葉86-82北海道
A東京82-67三遠
横浜63-75川崎
新潟63-80宇都宮
名古屋D61-81大阪
SR渋谷90-68京都
秋田 – 島根