千葉ジェッツの『起爆剤』、原修太の誓い「コートに立ったらハードに守る意識で」

2019/11/05
Bリーグ&国内
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原修太

「マブンガ選手を抑えることが重要」

千葉ジェッツが京都ハンナリーズをホームに迎えた第7節。第1戦は残り0.4秒で逆転を許し81-82で敗れた。しかし第2戦では、序盤からプレッシャーディフェンスからのトランジションバスケが機能し、千葉らしいバスケットで勝利した。この試合で目立ったのはセカンドユニットが活躍し、チームの流れを変えて勝利に大きく貢献した。

特に注目を集めたのが原修太だ。この試合では2得点とオフェンスでは目立たなかったが、守備で京都のキーマンであるジュリアン・マブンガに対してプレッシャーをかけ続けた。

指揮官の大野篤史も原の活躍をこのように称えた。「昨日見た中で一番エクスキューションしようという意識があったので、今日は長い時間使おうと思いました。自分たちが一番やらないといけないディフェンスのポイントをしっかりやろうという意識も見えて、良いパフォーマンスをしてくれたと思います」

指揮官が言うように、第1クォーターの残り4分からコートに立った原は強度の高いディフェンスを遂行することで相手のオフェンスのリズムを狂わせた。原に続くようにチームメートもディフェンスの強度を上げ、マブンガに自由を与えなかった。

「自分はマブンガ選手を抑えることが重要だったので、それが上手くいって良かった」と振り返る原は、この京都戦で、ハードなディフェンスでチームの士気を上げる『起爆剤』になることを意識していたという。実際に第2戦では、コートに立った瞬間からチームに勢いを与えた。

「コートに立ったらハードにディフェンスをすることを意識しています。もちろん、オフェンスでも積極的にやりたいんですが、今日はコー(フリッピン)が良かったので、オフェンスの面は任せた部分もありました。今シーズンに関しては良い意味で、今までと変わらずにできているのかなって。『今日は良かったな』とちょっとは思いますが、いつも通りやれた感じです」

原修太

「ペイントタッチをすることでチームに動きが出る」

この試合では原のディフェンス面での活躍が注目されたが、オフェンスで今シーズンになって新たに意識しているのが『ペイントタッチ』だという。「それが得点に繋がる、繋がらないとか、アシストにならなかったとしても、ペイントタッチをすることによってチームのボールに動きが出ると思っています。なので、それは意識して取り組んでいます」

この試合でも、果敢にドライブで切り込んでのキックアウトを何度も見せ、京都のディフェンスを翻弄した。原がこう意識するようになったのには、このような理由がある。

「今シーズンの千葉は、オフェンスでは80点取れていたり、なんだかんだ点が取れている試合が多いので、そこは継続して行けたらなと思います。だけど、富樫(勇樹)のところで序盤から任せっきりになっちゃうと、終盤がキツいので。そこはもっと自分とかがドライブをしたりして、そういう面で彼の負担を減らして最後は任せる感じの方が、千葉らしいのかなと思います」

原修太

ディフェンスでのコミュニケーションが課題

原が言うように、今シーズンの千葉は12試合中8試合で80点以上を記録している。昨シーズンの平均得点が85.8点で、今シーズンは85.2点とさほど変わりはない。しかし、失点数が昨シーズン平均71.3点に対し今シーズンは78.2点と、ディフェンス面での不調が成績に響いていることが分かる。

原も「特に終盤の1対1のディフェンスだったり、簡単にスイッチミスをしたり。そして、すぐにスイッチしちゃって上手くいかないことが今シーズンは多いです」と、ディフェンスの課題を挙げた。

それでも、これは個々の能力ではなく選手間のコミュニケーションの問題。主力メンバーが複数入れ替わったことで噛み合わない部分があり、今シーズンの出だしでは苦しんでいるが、試合を重ねるにつれて千葉らしいバスケットができるようになってきている。互いの意図が噛み合うようになれば、ディフェンスからのトランジションバスケを遂行できる力が千葉にはある。

千葉のバスケットに必要なのは攻守にアグレッシブに行くエナジー。それを40分間、連戦の中でも継続するにはセカンドユニットを含めたチーム全体の力が必要で、そのためにも原がディフェンスで泥臭く身体を張り、チームに勢いをもたらす『起爆剤』になることが求められる。