ジャマール・マレー

ヘッドコーチもリーダーシップを称賛

昨シーズン54勝28敗を記録して西カンファレンス2位でプレーオフに進出し、カンファレンス・セミファイナルまで勝ち進んだナゲッツは、今シーズンも西の上位候補に挙げられている。

開幕から3連勝と好スタートを切った彼らだったが、マーベリックス、そしてペリカンズに続けて敗れ今シーズン初の連敗を喫した。ペリカンズ戦後、意気消沈するロッカールームで声を荒げたのは、4年目のジャマール・マレーだった。

『The Athletic』によれば、マレーはチームメートの目を見て、不甲斐ないパフォーマンスを咎めたという。マレー本人は「何を言ったか繰り返すつもりはないけれど、もっと努力が必要というような話をした」と、チームへの檄について語った。

「もっと話し合って、もっとエネルギーを注がないといけない。特に敵地での試合ではね。シュートを外しても、ディフェンスでミスをしても、エネルギーは高い状態を維持しないといけない」

ヘッドコーチのマイケル・マローンは、マレーのリーダーシップを称えている。

「このままの状態でプレーすれば、シーズン終盤がタイトになってしまう。我々に余裕はない。昨シーズンは終わったこと。危機感を持ってやらないといけない。ジャマールは、ニューオーリンズでそういう話をした。そういう発言をした後にプレーでチームを引っ張ったことが、さらに重要だった」

マレーは、続く敵地でのマジック戦でチームハイの22得点を記録。89-87で迎えた第4クォーター残り5.1秒には2本のフリースローを沈めて勝負を決める役割もこなした。

まだ始まったばかりとはいえ、1勝の差が大きな西では、捨て試合などない。そのことを知るマレーの言動でナゲッツは連敗を止め、嫌な流れを断ち切った。