デリック・ローズ

「ファンのみんなの愛情が感じられた」

デリック・ローズにとって、シカゴはいつだって特別な場所だ。そして、シカゴのファンにとってもローズは特別な存在だ。

11月1日、ローズはピストンズの選手としてブルズ本拠地のユナイテッド・センターに凱旋し、ベンチから23得点7アシスト3スティールを記録。彼がコートに立った瞬間から、ブルズファンは『MVP!』チャントでローズを歓迎し、プレーを決めるたびに、まるでブルズの選手のように声援を送り続けた。

ピストンズが106-112で敗れた試合後、ローズは「ここは特別な場所。プレーする上でも特別だよ」とコメントした。「ファンのみんなの愛情が感じられた。チームとしては勝ちたかったけれどね」

試合前、ローズは将来的なブルズ復帰の可能性について聞かれ、「考えることもあるけれど、それは自分が決める話ではない」と答えた。「でもこの街は自分の故郷だし、自分のジャージーがマイク(マイケル・ジョーダン)らと同じ場所に掲げられるのを拒む選手なんていないよ」

この日は、ブルズ時代のチームメートで、現在フリーエージェントのジョアキム・ノアが観戦に訪れ、試合後には会場内の廊下でローズと交流する場面もあった。

ピストンズとブルズは同じセントラル・ディビジョンのため、今月下旬にも敵地でのブルズ戦を予定している。着ているジャージーが変わっても、シカゴのファンは、功労者ローズに声援を送り続ける。