ビールと並ぶ34分の出場で19得点5リバウンド2アシスト
ウィザーズが敵地でサンダーと対戦。八村塁は開幕戦に続いてスタメンでの出場となった。開始1分半、トップの位置でボールを受けると迷わずリングにアタック。止めに来たダニーロ・ガリナーリをスピンムーブでかわして初得点を記録。またポストアップからクリス・ポールとのミスマッチを突いての得点もあった。
後半開始直後にはゴール下で2人のディフェンスに囲い込まれながらもパワーで打ち破り、バスケット・カウントの3点プレーを記録。もっとも、サンダーのディフェンスに苦しむ場面もあった。ブラッドリー・ビールとピック&ロールで抜け出すもスティーブン・アダムズをかわせずと、すべてが上手くいったわけではない。
ウィザーズは10点前後のリードを保ちながら試合を進めたが、第4クォーターにセカンドユニットが支えきれず78-74と点差を詰められた残り8分に八村を含めた主力を戻す。ところがエースのブラッドリー・ビールの気合いが空回り。自分一人のオフェンスで流れを悪くしてしまう。こうなった場合、NBAでの実績で圧倒的に上に立つビールを他の選手が尊重しすぎてしまうのが今のウィザーズの課題と言える。
サンダーの若きエース、シェイ・ギルジャス アレクサンダーを止められずに83-83と追いつかれ、トップで持った八村に対して味方が動かずボールを動かせない。状況は悪かったがここで八村はミドルジャンパーをしぶとくねじ込む。ダービス・ベルターンスが3ポイントシュートで続き、八村のディフェンスリバウンドからの速攻で当たっていなかったビールのレイアップで90-83と一気に突き放す。八村にとっては、サンダーに勢いがあった時間帯に一気に押し返すきっかけを作る大仕事だった。
A good night for the Rui-kie!
1⃣9⃣ points & 5⃣ rebounds!#WizThunder | #RepTheDistrict pic.twitter.com/tbtkz4Z2s4
— Washington Wizards (@WashWizards) October 26, 2019
残り2分、ビールとのピック&ロールから抜け出した八村はダンクを狙うも、惜しくもファウルで阻まれる。ただ、これで得たフリースローを2つ決めて94-83とし、ウィザーズの勝利を決定付けた。最終スコア97-85でウィザーズが今シーズン2戦目にして初勝利を挙げている。
八村はビールと並ぶ34分の出場で19得点5リバウンド2アシスト。フィールドゴール20本中8本成功の40%は、もう少し確率を上げたいところ。4本放った3ポイントシュートを決められなかったのも痛かった。それでも4番ポジションでフィジカルの押し合いに負けておらず、スピードも存分に発揮。さらには終盤の勝負どころでの好パフォーマンスはチームの勝利に直結するもので、どのスタッツよりも高く評価できる。
八村だけでなくトーマス・ブライアント、ベルターンス、アイザック・ボンガとチームの将来を託された若手がのびのびとプレーできているのがウィザーズにとってはポジティブな要素。経験不足は否めないしベンチメンバーの弱さもあり、強豪チームを相手に渡り合うのは少々厳しい状況にあるが、今日の対戦相手であるサンダーのように再建期にあるチームには勝ちを重ねて自信を高めていきたいところ。アイザイア・トーマスが復帰して本調子を取り戻せば、ビールの負担も減ってオフェンスはさらに良く回るはず。八村のパフォーマンスだけでなく、ウィザーズにとっては今後に期待の持てる初勝利だった。
Walking off with a win! ???#WizThunder | @RealDealBeal23 pic.twitter.com/cRIGtmlPXx
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