ウォリアーズ

「辛抱強く取り組まないといけない」

このオフの間、2019-20シーズンのウォリアーズは苦戦を強いられると予想された。そして開幕戦で優勝候補のクリッパーズと対戦した彼らは、力の差、勢いの差を見せつけられて大敗した。

ヘッドコーチのスティーブ・カーは試合後にこう話し、突きつけられた現実を直視した。

「負けるのは気分が良いものではない。しかし、これが今シーズンの現実だ。おそらく、この5年で残した戦績は、5年間で記録したものとしては最高だろう。しかし、今は9選手が23歳以下のチームなのだから、あらゆる部分でやり直しになる。辛抱強く取り組まないといけないし、若い選手が多いのだから、今日のような試合はこれからも起こる」

ステフィン・カリーも、新チームが味わうことになる産みの苦しみを理解している。「これから安定して勝つには、一目瞭然の欠点を改善させる必要がある。相手はLAバトルを制したばかりで、開始から6分くらいまでのインテンシティも高かった。特に第3クォーターでは、これまで自分たちがやっていたようなことを、相手にやられてしまった」

カー、カリーとともに黄金期を支えてきたドレイモンド・グリーンも、141失点を喫したチームディフェンスに頭を抱え、「彼らは素晴らしいチームだけれど、ウチのディフェンスは酷かった。オフ・ザ・ボール、オン・ザ・ボール、ピック&ロール、カバー、トランジションディフェンス、すべてが酷かった」と、完敗を認めた。

クレイ・トンプソンも不在で、これまでセカンドユニットを支えたアンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストンらも退団し、ウォリアーズは完全に新たなチームとなった。今のチームが一定の基準に達するプレーができるようになるまでは、しばらく時間がかかることを覚悟しておくべきかもしれない。