スキルに難も「教えられないものを持っている」
セルティックスはタッコ・フォールと2ウェイ契約を結んだことを発表した。
セントラルフロリダ大で活躍したフォールは、今年のドラフトではどのチームからも指名されなかったが、シューズを履いた身長が231cm、ウィングスパン249cm、立ったままリムに手が届くという規格外のサイズは大きな魅力で、サマーリーグでも話題となった。
セルティックスはフォールとエキシビット10契約を結び、このタイミングで2ウェイ契約へと切り替えた。運動量はあるが俊敏な動きができず、ゴール下以外のシュートの確率がかなり低いこと、ハンドリングスキルやプレーバリエーションにも難を抱えていることで、どのチームもドラフト指名を見送ったが、セルティックスは時間をかけてNBAレベルへと成長させるだけの用意があるということだ。
そんなフォールを「ただ謙虚に、今の努力を続けていけばいい」と後押しするのがセルティックスの指揮官、ブラッド・スティーブンスだ。「彼は我々が教えられないものをすでに持っている。NBAのスピードに慣れることが必要で、それには時間が必要だ。彼がチームにいてくれてうれしいし、彼はNBAで長くプレーするだろう。必要なのは成長しようとし続けることだ」
フォール自身も、こうやってチャンスを得られたことに満足している。「ベンチにいるよりもコートでプレーしたいからね。試合でプレーしなければ成長できない。この契約で僕はプレーする機会を得られるんだ」
契約が決まり、バスケットボールに集中できることも大きい。「どうなるか全然分からないと気になってしまうもの。今はもう実際に何が起きるのか把握できた。これで自分自身の成長に集中できるから、あとは良くなるだけさ。NBAで通用すると証明するために、ハードに練習するつもりだ」とフォールは言う。
NBAではブッちぎりで最も身長の高い選手となるタッコ・フォール。セルティックスとレッドクローズが彼をどう成長させ、彼自身がその期待にどう応えるか。2ウェイ契約のままでも45日間はセルティックに帯同できる。すでにTDガーデンで大人気の彼の活躍を、楽しみに待ちたい。
☘️ A warm welcome for Tacko Fall in Boston… followed up by a slam & swat! @celtics | #NBAPreseason pic.twitter.com/NKVjkFLRDJ
— NBA (@NBA) October 7, 2019