前半の貯金を守り切り、開幕3連勝を達成
ドルフィンズアリーナに三遠ネオフェニックスを迎えた名古屋ダイヤモンドドルフィンズがホーム開幕戦を75-65で勝利した。
第1クォーターは名古屋Dがピック&ロールからズレを作り、次々とシュートチャンスを生み出して得点を決めていく。守備でもボールマンに対して激しいプレッシャーをかけつつ、オフボールで動く選手に対してもマークを外さず、三遠に自由を与えない。
そのため、三遠はボールを動かすことができずに、得点が停滞。さらには、ディフェンスローテーションがうまくいかず、デビン・イーバンクスが開始5分で2つ目のファウルとファウルトラブルに陥った。
第2クォーターに入ると、名古屋Dは前線からプレッシャーを与え、スティールから速攻へと繋げる理想的なバスケを展開しリードを広げた。
また、ディフェンスに定評のある菊池真人が身体を張った巧みな守備でポジションを取らせず、三遠の得点源であるイーバンクスを前半わずか2得点に封じた。
前半だけで9個のターンオーバーを誘発し、そこから13得点を挙げた名古屋Dは、満田丈太郎のミドルシュートで点差を20点に拡大。ディフェンスから自分たちのリズムをつかみ、47-26と大量リードして前半を折り返した。
このまま名古屋Dが押し切るかに思えたが、第3クォーターに入るとこれまでの立場が逆転。トランジションオフェンスを止められず、リズムが出てきた三遠に連続得点を許し、一気に10点差まで縮められた。
それでも、豪快ダンクや3ポイントシュートなどで悪い流れを断ち切り、このクォーターだけで12得点の荒稼ぎを見せた中東泰斗の活躍もあり、65-48と再び突き放して最終クォーターを迎えた。
中東「情けない試合展開になってしまった」
中東の活躍もあり、第3クォーターを凌いだ名古屋Dだったが、三遠が誇るイーバンクス、ジェシー・ゴーバン、太田敦也のビッグラインナップに苦戦し、再び失速する。
三遠の高さを前に消極的なプレーが増え始め、自分たちのリズムでオフェンスを組み立てることができずにシュートが外れていく。そして、残り2分には西川貴之にシュートを決められ、5点差まで迫られた。
だがこの直後、ジャスティン・バーレルがファウルを誘発し、三遠のチームファウルが5つに到達。フリースローで加点しリードを保った名古屋Dは、その後もファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、逃げ切った。
開幕から3連勝となったが、名古屋Dの梶山信吾ヘッドコーチは「前半と後半で違うチームになってしまったことが今日の反省点」と、後半の失速を課題に挙げた。
そして、第3クォーターの苦しい時間帯を救った中東も、指揮官と同様に勝利の喜びよりも課題に目を向けた。「前半は自分たちのプレーができたけど、後半は気が緩んで情けない試合展開になってしまい、すごく反省しています」
台風の影響で第2戦は明日の14時5分から行われる。
10月13日のB1 6試合の結果
滋賀90-96宇都宮
三河78-82千葉
名古屋D75-65三遠
京都90-84富山
大阪90-85琉球
新潟62-71川崎