チーム一丸の戦いで強豪を撃破、ワールドカップ優勝
3人制バスケットボール『3×3』のU23ワールドカップに出場した女子日本代表は、決勝戦で強豪ロシアを19-14で下し、世界一の称号を手にした。今日夕方に帰国し、メディアの取材に答えた。
3×3の経験が豊富で、決勝シュートを沈めた西岡里紗は「バスケ界で初めてタイトルを取れたということは誇りでもあるし、自信にも繋がりました」と、喜びを表した。
自分よりも大きな相手とのマッチアップを続ける泥臭い仕事に徹した馬瓜ステファニーは「前回大会が銀メダルだったので、それを超えようと思ってやっていました。全員が戦う姿勢を見せることができて、こういう結果になりました」と、チーム一丸での勝利と胸を張る。
トリッキーなドライブで観客を魅了するなど、得点を量産した大学生プレーヤーの永田萌絵は「あまり世界一の実感は湧いてなかったです」と語るも、「大会が始まる前に金メダルを目標にしました。みんなでやってきたことが成果になってすごいうれしいです」と、ようやく快挙達成を実感したようだ。
MVPの山本麻衣「オリンピックで優勝しないと意味がない」
エースとしてチームを牽引した山本麻衣は「バスケ界で世界一というタイトルを最初に取ることができて、すごくうれしいです。オリンピックで優勝しないと意味がないと思うので、それに向かってまた頑張りたい」と決意を新たにした。
また山本はワールドカップ優勝に加え、2ポイントシュートアウトで優勝し、大会MVPにも選出された。最高の大会となったが、「みんなの支えや頑張りがあったからこそ、自分が輝いたというのもあるので、みんなに感謝したい」と、チーム一丸となった結果であることを強調した。
『3×3』は東京オリンピック開催国として男女の代表チームの出場が内定していたのだが、その枠が「男女で1つ」に削減された。オリンピックに向けてネガティブな空気が漂ったが、彼女たちの快挙がそれを払拭し、再び明るいムードをもたらしてくれた。