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ニックス球団社長を解任されたジャクソンの真意は不明

フィル・ジャクソンといえば、ブルズとレイカーズで3連覇を2度も達成した名指導者として知られている。しかし、2014年にニックスの球団社長に就任して以降は、フロントとしての手腕に疑問が持たれることもしばしば。今年のオフに入ってからは、球団の功労者であるカーメロ・アンソニーへの対応に関してクリスタプス・ポルジンギスと衝突し、一時はポルジンギスをトレードすることも検討。

しかし、ニックスは最終的にジャクソンを解雇し、ポルジンギスとの問題を鎮静化させた。

まだジャクソンが球団社長だった今年のドラフト前、ニックスはデニス・スミスJrと面談を行なった。その際、ジャクソンらニックスのフロントから『あること』を強要されたと、スミスJrが『New York Daily News』に明かした。

スミスJrは「レストランに連れていかれて、タコの足を食べさせられた」とコメント。「初めての経験だったよ。本音を言えば、食べるつもりはなかった。それでも、彼らから食べるようにプレッシャーをかけられたんだ」

ドラフト前には、各チームが指名候補の人間性や性格の把握を目的に珍しい質問をするケースも少なくない。だが、スミスJrが明かした内容は、異例中の異例。タコの足を食べる様子を観察することで何かが分かったのだろうか、ジャクソンはスミスJrの指名を避けることに。結果、フランス出身のポイントガード、フランク・ニリキナを全体8位で指名している。そしてスミスJrはマーベリックスから全体9位指名を受けた。

マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、シャキール・オニール、コービー・ブライアントらビッグネームたちから尊敬を集めた『禅マスター』は、果たしてタコを食べさせることで何を判断しようとしていたのだろうか?