ジミー・バトラーなど大型補強で飛躍を期すシーズンに
ティンバーウルブズのオーナー、グレン、テイラーはアンドリュー・ウィギンズに対し、ルーキー契約のマックスレベルである約1億5000万ドル(166億円)の契約延長を準備しているという。
2014年のドラフト全体1位でキャバリアーズから指名を受けたウィギンズは、ケビン・ラブらとのトレードでウルブズへ加入。ルーキーイヤーから全試合に先発出場し、平均16.9得点で新人王を受賞した。その後毎年スタッツを向上させ、昨シーズンは平均23.6得点とカール・アンソニー・タウンズに次ぐチーム2番目の数字を残している。
もっとも、ウィギンズの活躍とは裏腹にチームは低迷し、プレーオフに至ってはここ13年間出場を逃している。
そんな状況を打開すべく、今オフのウルブズは勝負に出た。ブルズからジミー・バトラーを獲得し、タージ・ギブソンとジャマール・クロフォードをロスターに加えるなど、大規模な補強を敢行。ウィギンズとの大型契約に関してもチームの本気度がうかがえる。
ただしテイラーはこの契約を結ぶ前に、ウィギンズと実際に会って話をしたいと語っている。「この契約を提示することで、ウィギンズは今まで以上にチームに貢献してくれると思うし、私も喜んでマックス契約を結びたいと思っている。だがそれには今よりも良い選手になるというコミットメントが必要なんだ」
ペリメーターからのジャンプシュートや、ドライブなどオフェンス面に関しては申し分ないウィギンズだが、一方でディフェンス面に難があるとしばしば指摘を受けてきた。そこでテイラーはさらなる成長に期待し発破をかけ、ウィギンズに真のフランチャイズプレーヤーとしての自覚を促そうとしたのだろう。
2003-04年シーズン以来となるプレーオフ進出を目指し、大型補強を敢行したウルブズ。あとは『ウィギンズの覚悟』というラストピースが揃うのを待つばかりだ。