カワイ・レナード

ジョージの復帰は11月になる見込み

今年のオフシーズン最大の勝者は、2018-19シーズンのファイナルMVPを受賞したカワイ・レナードと、オールスターのポール・ジョージを獲得したクリッパーズだ。現役トップクラスの2ウェイプレーヤーを一度に2人も獲得した彼らは、一躍優勝候補に躍り出た。

レナードは、メディアデイでの会見で、昨シーズンのクリッパーズについて「みんながコートで一つになって戦っていて、お互いに自分を犠牲にしてやっていた。それに、ドック・リバース・コーチの存在も大きかったと思う」と、コメントをした。

さらに、レナードは現在の自身の状態について、「去年は、その前のシーズンのケガの影響があって、プレーオフに向けて状態を改善しないといけなかったんだ。でも今年は、去年のシーズン開幕時期よりもコンディショニングは良いよ」と開幕に向けコンディショニングの良さをアピールした。

ただ、レナードとともに加入したジョージの方は、オフに受けた肩の手術の影響により、10月のプレシーズンの欠場が濃厚。レギュラーシーズン開幕にも間に合わないと見られ、復帰は11月になる見込みだ。しかし、2014年にアメリカ代表のエキシビションゲームで右足の腓骨と脛骨を開放骨折する重傷を負った彼は、リハビリとの向き合い方を心得ている。

「足に大ケガを負った経験があるから、自分自身にどの程度プレッシャーをかけるべきなのかは分かっているよ。リハビリはストレスが溜まるものだけど、今は良い状態でやるべきことも分かっている。自分にできることも分かっているからね」

レナードとジョージには、2020年の東京オリンピックに出場する意思があるかという質問も投げかけられた。2人とも「出たい」と答えたが、2019-20シーズン終了後の状態次第とも付け加えた。特にレナードは、クリッパーズをNBAファイナルに連れて行くことだけに集中している。

「今はクリッパーズのファイナル進出しか頭にない」

優勝候補と言われるだけの戦力を保持するクリッパーズが、下馬評通りに西カンファレンスを牽引することになるのか、レナードとジョージが中心のケミストリーに期待が集まる。