写真=Getty Images

ホームかアウェーかを問わず「ブルズと言えば赤」に

NBA各チームが新シーズンに着用するジャージーを発表する中、ブルズは2017-18シーズンのホームゲームで赤のジャージーを着用することを発表した。

ユニフォームサプライヤーがadidasからNikeに変わった影響により、来シーズンからは『ホーム』、『アウェイ』という概念を撤廃。新シーズンのユニフォームはホーム用を『アイコン』、ロード用を『アソシエーション』という名称で呼ばれる。また、これまではホームチームが白ベースのユニフォームを自動的に着用することになっていたが、来シーズンからはホーム側のチームがどのユニフォームを着用するかを選択できることになった。

ブルズはこれに伴い、ホーム用に赤ユニフォームを、ロードゲームでは白ユニフォームを着用することを決定した。これにより来シーズンは白ベースのユニフォーム姿を見る機会はかなり減ることになりそうだ。

ブルズ以外の多くのチームは従来通り白いユニフォームをホームゲームで着用することが予想される。となると、ブルズはアウェーゲームでもほとんどの試合で赤いユニフォームを着ることに。つまり、ホームでもアウェーでも多くの試合で赤の『アイコン・ジャージー』を着用してプレーするということだ。

『CSN Chicago』によれば、ブルズは昨シーズンのホームゲーム41試合中36試合で白ユニフォームを着用し、3試合でグレーの『シカゴプライド・ジャージー』、1試合で赤、もう1試合はアイルランド共和国の祝日セントパトリックス・デーにちなんだ緑のジャージーを着用。同様に昨シーズンのロードゲーム41試合中33試合で赤ユニフォーム、7試合で黒の袖付きタイプ、1試合で白ユニフォームを着用した。しかし、来シーズンから状況は完全に変わるだろう。

1998年を最後に優勝から遠ざかっているものの、2016-17シーズンを通してのチームグッズ売り上げランキングで常にトップ4に入るほどブルズ人気はいまだに根強い。人気コミック『SLAM DUNK』の主人公、桜木花道が通う湘北高校の赤ジャージーもブルズをモデルにしたと言われているだけに、日本のファンにとっては、赤が映えるユニフォームの方が印象に残っているのではないだろうか。

昨夏にデリック・ローズを、この夏にはジミー・バトラーを放出し、アイデンティティ崩壊の危機にあるブルズ。フランチャイズプレーヤーではなくチームカラーで今一度チーム内外の意思統一と結束を図るつもりだとしたら、決して悪くないアイデアだ。